【セイタカアワダチソウは本当に泡立つのか】その2

10 28, 2016
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神無月 月齢27

「良く寝たわー」

やっと起きたのね、ヤブさん。

というわけで、セイタカアワダチソウのエキス、とっくに出来上がったわよ。


〜前回のエキス作りのお話は→ここをクリック♬


泡ブクブク風呂になるか、楽しみね、ヤブさん。

「んんーん、でもね、私、眠くて、眠くて、、、zzz」


あら、そう。それならブクブクの時に呼ぶわ。


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丸一日寝かせてエキスを取り出しました。

かなり濃く良い香りのエキスが出来上がっています。


セイタカアワダチソウに関しては、秋の花粉症の原因になると言われた事もあるようだったけれど、どうやらその根拠はないことだそうで。

風媒のブタクサと間違えて、という説が良く言われているけれど、はたして間違うものかしら?


牧野富太郎氏の「原色和漢薬草大辞典」にも記載されているように、セイタカアワダチソウは虫媒花であり、花粉症とは関係なしとしています。

牧野氏は、その繁殖力の強さを危惧しつつも、「いずれ病害虫も現れ、ススキなどの強力な在来植物との競争に負ける事も考えられる」と解説を締めくくっているけれど、今のところその気配すらないわけで。



ただ、ススキあるところにセイタカアワダチソウありと言って良いほど、この辺りでは良きコンパニオンプランツの如く共生しています。

秋の夕暮れの風に共に揺れる姿を、私はこよなく愛していて、これぞ秋の里山風景と目に焼き付けています。


後世どうなってゆくのか。気になるところだけれども、、、


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「夢の中に、魚のウロコが、、、zzz」

ヤブさん、それは夢じゃなくて、私の手拭いの柄よ。


手拭いで葉などを濾してエキスを取り、そのまま薬草を包んで薬草袋にします。

さて、いよいよ、泡ブクブクなるか!

やぶさーん、起きてー。

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「んー、、、しょーがないわねー」と一緒にお風呂場についてくるヤブさん。


お風呂にエキスと薬草袋を入れ、お湯を注ぎます。

ただお湯を入れただけでは、泡立つことはありません。
シャワーで水の表面を刺激する様にしてみると、、、

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おっ!

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おぉっ!!

「ひゃーっ」
(ヤブさん、シャワーの音が恐くてお風呂外に毛玉吐いて逃げました。 ←迷惑な本当の話)

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おぉ??

あれぇ、、、??

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えっと、、、

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お湯の量に対して、エキスが足りなかったのかしら?とちょっと思ったのだけれど、
にしても泡立ちは続かない感じで、、、


泡立ちの成分として、サポニンが含まれるからという理論なのだけれど、
そういえば、サイカチの実でブクブクシャンプー出来ると知って、昔試した時もそうだったっけ、、、


何が悪いのだろう?

んー、んんーーん、、、

(お風呂場で唸ること暫し)

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わからなければ、セイタカアワダチソウに聞け



既に花の蕾が開き切ってしまったから、今年は摘むのを終えようと思っていました。

残されたセイタカアワダチソウでもう一度方法を変えて再チャレンジはしてはみるけれど、上手くいかなかったらまた来年以降のお楽しみかしら。

そうして毎年試行錯誤する楽しみを取って置きたい。
そんな気持ちもあるのです。

一生続けられる遊び。

そんな感覚が私の中に残るのは素敵だなと思うのです。



とはいえ、


セイタカアワダチソウの薬効は最近になってもてはやされる様になっていまして、
泡ブクブクはさておき、とても有り難いお風呂になるわけです。


(注:牧野富太郎氏の図鑑には、薬効「不詳」と記されていますが、後になって欧米から伝わったものも多いのでしょう)



浄血、公害物質を体外に出す、アトピー性皮膚炎、喘息、肝臓疾患、花粉症にも。などなど。

(前述したことを考えると、花粉症に効果があるというのは皮肉な感じがしますが)

特に皮膚関係に良い感じを個人的には得ていますが、ちょっと刺激が強い気もするので、荒れた肌には要注意かもしれません。

これからの季節、脚浴をする際にエキスを入れると、とても良い感じでした。



ただ、気をつけたいことが一つあります。

セイタカアワダチソウが生息している場所について


かれらは、道の脇などで良く見かけるのですが、排気ガスを浴びても問題なく育つほど強い植物です。

公害物質を排出できる薬効があるとはいえ、セイタカアワダチソウ自体が公害物質を含んでいそうな場合が良くあります。

私自身、薬草の生育場所はかなり吟味しています。
そのために、同じ薬草であっても、日常的に散歩をする中で「ここの場所のこの薬草の旬を気にしておこう」と覚えておいています。


他の薬草に関してもそうですが、
薬草、野草と付き合っている方なら、感覚的に「あ、これはなんかちょっと、、、」ということがあるのがわかるでしょう。

その感覚はとても大切なのだと私は思っていて、頼りにしてもいます。


その感覚をキチンと受け止めることは、薬草や毒草の知識を増やすことと同じくらい大切(もしかしたらそれ以上かも)だということを、お伝えしたいです。


そういうワークショップをもっとやりたかったな、、、と最近ちょっと思ったりしているほどです。
いつか、皆さんと再び一緒に学べたらと思います。


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「お風呂になんて入らなくても、私は常にこうして綺麗にしてますけどねぇ。人間って大変ねぇ。」

ヤブさん、さっき食べたご飯の匂いが体中にしていますけどね。


「で、どうだったの? 泡ブクブクは」

えっと、、、


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このくらい泡が残ってほしかったのだけどね、、、

(注:ポットを洗った洗剤の泡)

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「ふーーん」


興味ありそうで、そうでもない。
そんなヤブさんは、やっぱり黒猫支配人の威厳タップリに、成功しようとしまいと、ドンと構えてらっしゃるのでした。


ヤブさん、お休みなさい。
優しい夢を。


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セイタカアワダチソウ、ありがとう。

あなたは私の好奇心を くすぐり続ける大先生です。




【セイタカアワダチソウは本当に泡立つのか】その1

10 25, 2016
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神無月 月齢24



すっかり秋ねぇ。

読書の秋ですってねぇ。



あ、私、ヤブです。

黒猫です。


日向ぼっこって、猫生の醍醐味よねぇ。

平和だわー。

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折角ウトウトしていたのに、
くぅさんが森から帰ってきたわ。

また何か摘んできたわよ。

草は大歓迎よ。
私にとっても、毛玉ケポってできる薬ですから。

にしても、何かと摘んでくるわよねぇ。

忘れてません?
少し前に摘んできて、干したままにしているアレのこと、、、


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私、この草好きよ。
色が抜けない様に干すと、乾いても良い香りするのよね。


なんか、美味しいし。



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今年は花の蕾が開く前に収穫出来たって喜んでいたのに。




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「あぁそうだった、セイタカアワダチソウ、、そろそろ試してみましょうか」って、くぅさん。
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セイタカ・・・名前は覚えられないけれど、
この野草でエキスを作ると、泡風呂が楽しめるのですって。最近届いた本に書かれていたらしいの。

私もたまには薬草使い学ぼうかしら。
だって、黒猫だもの。

ふむふむ、、、まずは刻むのね。

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ん? 

「くぅさん、、、いつからそんなに猫好きになったの?」
「いいえ、ヤブさん。猫好きってわけじゃないわ。ガス屋さんがくれたカレンダーよ」

むむ、、、いえね、ヤキモチじゃないのよ。
私、猫嫌いなだけ。

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刻んだものをポットに入れて、、、

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お湯をチョロチョロ、、、

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ふわー 良い香りねぇ。

そしてポットの蓋をする、と。

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え?

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えっと、、、

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何かの見間違いよね。
ポットが黒猫だなんて。

とりあえず、、、

セイタカなんちゃらの残りを食べておこうかしら。

「まぁ、いいけど、、、セイタカアワダチソウね。」と、くぅさん。
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「ねぇ、何度も聞くようだけど、くぅさんは猫好きじゃなかったわよね?」

「えぇ、ヤブ派だけれども、猫派ではないわ。敢えて言うなら山羊派。
 これはね、友だちがプレゼントしてくれたのよ。」

アラっ
たまには嬉しい事言ってくれるじゃない。

でも、、、なんだろう、ちょっと腑に落ちないこの感じ。

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「エキスは寝て待て。」

さて、セイタカアワブロソウの威力はいかに。


というわけで、私、気合い入れて寝るわよ。


次回につづく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(ヤブさん、、、セイタカ「アワダチソウ」ね。)by Coo


草木染め毛糸玉の正しい使い道。

03 08, 2016


弥生 月齢28

ヤブです。
黒猫です。
studio yabu支配人です。

同居人のくぅさんは、何だか家を開けることが増えてエッセイを落ち着いて書くことが出来ないご様子。

気づけば「夫婦喧嘩に効く薬草」についての記事で滞っているのよね。

わたし、知ってる。

夕べ樹さんが「とっくに仲直りしてるのに、いつまでも喧嘩で止まってるのは困るから更新してもらわないと」と嘆いていたの。


というわけで、今日は、わたしが代筆いたしましょう。

くぅさんはすっかり忘れていらっしゃる青い毛糸のお話をひとつ。




あれは、秋口の事。

くぅさんは森から青くて美しい実を摘んで帰ってきて、鍋でクツクツしていたわよねぇ。

そのことは、以前ちゃんと記事にしてたっけ↓
「青い冬支度。」

わたしは、ヒゲが逆立つほどの臭さにまいっちゃったので、森に避難してみたりしたのだけれど、、、


次の日、
くぅさんが青く染まり乾いた毛糸を手にニヤニヤ近寄って来て、人(猫ですけど)の顔見てケラケラ笑っているのよ。

「ボブの青鬼ねっ」ってヒーヒー言っちゃって。

何だかわからないけれど、ちょっとムッとしてみたりして。


くぅさんはお構いなしに毛糸玉にしようとグルグル巻き始めました。



ムッとはしてみたものの、、、

糸、、、?

わたし、糸をみるとつい、、、



あっ・・・



あぁ・・・



いやーーーーん♪



「あら? わたし、なにやってるんだろ」

すぐ我に返るの。
だって、猫ですから。


くぅさんは「もう少しだから邪魔しないでください、ヤブさん」
と言って毛玉グルグルグルグル・・・

それを見ていると、わたしの喉も勝手にグルグルグルグル・・・


ふたりグルグルは危険ですってば。
グルグル加速の方程式ですってば。




「あっ」



だから、、言ったのに、、、



えっと、、、、



(しばし見つめ合うふたり(ひとりと一匹))。



繋がっていたものが切れた時。
その修復は、案外容易く。

繋がっていると思おうとしていたものが切れた時。
その修復は、それを繋ぎ直したいと思うほどのものなのかどうかが問われるわけで。


くぅさんは、絡んだ糸をあれこれ繕ってほどこうとしないところがあってね。
絡まりだしているのがわかっているのに、自分にとってこれは大切なものなのよって、
手を離せなかったりするの。

全く、いい歳して。
オモチャとられた子どもじゃあるまいしねぇ。


でもって悪気はなくグイグイこられるから、
グーの音も出ないし、グーの手も出なくて、
強引に引っ張られちゃって、こんがらがったままのダマになっちゃうだけなの。

気づけば固くほどけないダマだけが残されていて、
「はてさて、どうしたことか、、、」って苦虫を噛む事がよくあるのよね。

そういう人っているわよね。
本当、不器用な人。

はじめから一糸ひいとけばいいのに。
第一、本当に大切なものって、たとえ手放したとしたって自分の在り方次第では必ず返ってくるものだし。
第二、物質的な話じゃなくて、それは決して自分の内からなくなりはしないのに。



けれど、この秋から冬にかけて、くぅさんは引っ張り返す事をせずに「このままでは糸が切れてしまいますよ」って言えるようになって、
そしてすっと切れたものを眺める事を学んだ模様。

その見極めも少しずつ学んだご様子。

40目前にしてようやくよ。
ふーーーぅ。


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だからほらね、
切れた毛糸だって、ちょちょいっと結び目を作ったわ。

何事もなかったかのように、再びグルグルグルグル。

それでいいのよ。
自分のペースでグルグルしなさいな。

(わたしがひっぱっといて何なんだけれど)



こうして草木染めした毛糸玉がコロコロ。
色の違いにウットリしたものの、
野草たちを少しずつ頂いて染めたものだから、量は僅かねぇ。
作れるものも限られてくるわねぇ。

と思っていたら、一冊の本を買ってきた くぅさん。

く、靴下、、、
足先冷えるのに森でフラフラしてるものねぇ。。。

にしても、くぅさん、、、

「編み物出来るの?」とわたし。
「中学校の家庭科でやったよ。」とくぅさん。 
「何十年前の話よ」
「失礼な。30年はモニョモニョ、、、」
「ごまかさなくていいわよ」
「だから本買ったの」
「縫い物だって、真っ直ぐ縫うだけの、雑巾かカーテンしか縫えないじゃない」
「え、靴下だって、、」

「かかとがっ!」
声をハモらせ、毛糸玉コロがる。




というわけで、
未だにくぅさんの部屋には4つの毛糸玉が置かれているわけ。

靴下にしなくったって、
ちょこっと何か贈る包みを縛ったり、使い道は色々あるしね。

けれど目下、
写真現像してたり、何やら書き事してる時に、気を引きたかったら、毛糸玉コロりと棚から落とせば、
くぅさんは「もーーぉ、やぶさーーーん」って振り向いてくれるわけ。

この冬、毛糸玉たちは靴下にはならなかったけれど、
くぅさん呼び鈴代わりの役目を全うしてくれているわ。



何はともあれ、
良い色。
まんまるは幸せね。


そろそろ くぅさんがストーヴを見つめて終うことを考え始める季節。

「花寒」っていう言葉に、毎年後悔しているのに、
本当に学ばない人ねぇ。


春はゆったりと、
うつらうつらと移ろいゆきます。


うつら、、うつらと、、、

ぐーすかぴーーー


(春眠暁を覚えzzzzzzz)

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プロフィール

Author:Coo
森のある暮らし「ことり〜cotori〜」主宰。 三日月生まれ。 森と写真と黒猫と美味しいものと。 Coo、時々、久弥子。

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