小さな冒険隊がやってきた。

08 08, 2016
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葉月 月齢5

夏休み。

パレット森冒険隊のメンバーが、はるばるcotoriの森に来てくれる週末が続いた。

今年は私の体調のため、キャンプを募集して開催することができなかった。
それでもこうしてプライベートで遊びに来てくれた事に、涙が出る想いだった。



去年の夏キャンプ以来、一年ぶりの再会の子。
裏高尾の森で最後の森冒険の回以来、2年半ぶりの再会の子。


最後に手を合わせ「また森で!」と言いあった時のことを想い出しながら、私は久しぶりに森冒険に欠かせないCooクッキーを焼いたりして、小さな友人たちに会えるのを心待ちにしていた。

その日を楽しみにするがばかりに、何をしていても最後に会った時のその子たちの顔が浮かんでニヤニヤする日々。


そして、私たちの「また森で!」が叶う瞬間。

森も笑っているのが感じられた。




泊まりにきてくれた男の子ふたりも、プライベートということで内容はほぼ決めず、駅までお迎えに行ってから、ノリでフラフラと遊んだ。


そして、今回も樹さんが小さな友人たちの安全を見守ってもらうことになっていたのだけれど、、、

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気づけばいなくなる樹さんが、
あっちで誰よりも先に何やら遊びをはじめ、、、

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ふたりもつられてゴロゴロ、キャーキャー

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気づけばいなくなる樹さんが、
今度はこっちで、何やら遊びをはじめ、、、

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ふたりもつられて、、、

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おーーーい、どこまでいくのぉー

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そのノリで、cotoriの森がある山のてっぺんまで行ったらば、
(ロープウェーを使ったよ)

気づけば今度は、見ている方が足がすくむ場所で涼んでいて、、、

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小さな友人たちの安全を見守る役だったはずの樹さんだけれど、、、

何か会話するでもなく、気づけば大きな友人が一緒になっている。

だから今回は、私が見守り役。

男子っていいね。
なんだかいいよね。

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夜は夜で、時々煙に目が眩みながらも、緩やかに穏やかにすぎてゆく。

今何時なのかもわからないまま。


私が明日の朝ごはんの仕込みに一旦家に入っていた間、
男子たちは一体どう過ごしていたのやら。


ティピテントのあるcotoriの森に戻ると、
テントの中からグーグー寝息をたてていた。

3人ともグッスリ眠っていた。


何だか微笑ましくて、そのまま私もシュラフを広げ森寝した。

野生動物たちが次から次へと静かにやってきてはいなくなっていった。

月がとっても綺麗な夜だった。




そして目覚めると、
朝焼けが真っ赤に樹々のシルエットを浮かび上がらせている美しい朝の訪れがあった。



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あの日、山から下りて飲んだラムネのビー玉が、ここにある。

青いビー玉に写した、流れ行く雲。

過ぎ去ろうとする時の流れを閉じ込めるかの様に、眺めた景色。




空と大地の教室「つきのわぐま」を裏高尾の森で主催していた時は、子ども対象プログラムとして、月2回は森冒険を開催していた。
夏休みはショートプログラムの森の教室や、キャンプもしていたので、冒険隊のみんなに頻繁に会っていたっけ。

だから、たまに参加してくれる子でも、
子どもたちとの「また森で!」の再会には、「急に大きくなってビックリ!」ということは、あまりなかったのだなと

こっちの森に越してきて改めて知った。



会う度に劇的に大きくなっている小さな友人たち。

「小さな友人」と呼べるのも、もうそれほど長くはないのかもしれない。



時が止まってしまえばいいような
いやいや、それだからこそ楽しみなような


ちょっと複雑な想いが私の中に在る。


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こうして、小さな友人たちや、パパやママが遊びに来てくれては、「またね!」と見送る。


見送ってから、ふと驚くのだけれど、
いつもの「また森で!」を私たちは忘れている。


何故だろう。

森でなくてもまた会えるねとか、
もう約束も要らないねとか、

そういうのでもなくて。

本当に忘れていた。


私たち夫婦も、この森に別れを告げる時がやってくるのを感じているのもあるのかな、、とも考えたけれど、

私たちの「また森で!」は、「またこの森で」という意味ではない。

だから、それが何故なのかわからないでいる。



だけれども、

こうして私たちの「また森で!」を叶えてくれたパパさんママさんたちに感謝すると同時に、
なんだか、穏やかに「またね。また森で。」と想うのだった。




この森に小さな友人たちの笑い声が響いていた余韻が残っている今日。

私はゆったりと庭に注ぐスコールの様な天気雨を眺め、
日が照ってくるとハンモックで読書をしては、時折空耳のように届くその余韻を味わっていた。

ヒグラシの音色が響き渡りはじめたので、
今日はここまで。



今日から立秋。
けれど この森の夏は、まだまだ続きそうです。



みなさま、残暑お見舞い申し上げます。





森寝。また森で。

04 06, 2016
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卯月 月齢28

cotoriの森にあの子がやってきた。

「合格したから会いに行くね。」

高校受験を終えた彼女から手紙が届いたのは、その少し前。
私は山の中腹にある小さな郵便局から返事を送った。

山から見渡せる関東平野の向こうの向こう、ずーーっと向こうに彼女と、彼女たちと共に過ごした森が在ることを想った。
「春だなぁ。」と想った。


彼女はバックパックを背負ってひとりではるばるやってきた。
桜の開花と共にやってきた。

彼女と最後に会ったのは、一年とちょっと前、私たち夫婦の引っ越しの日。
私が裏高尾の森を離れる数時間前だった。
ひょいっと現れて、ちょっとだけふたりで散歩をした。
別れの言葉を交わすでもなく、見送りというより「これから森にでも行くの?」とでも言いだしそうだったのが可笑しかったのを覚えている。




久しぶりに会った彼女は少し背が伸びていた。

森につくと、彼女は昔と同じく裸足になって歩き回っていた。


cotoriの森には、冒険隊の夏キャンプ以来、ティピー型のテントが常設されている。

「テントもあるよ。どうする?」と聞くと、
「いい。森で寝る。」と言う。


森寝。
つまり、野宿。


「そうこなくっちゃ。」

私は変わらぬ彼女に嬉しくなった。



彼女との森寝は2年ぶり。
前回はふたりで年越しに森寝をした。
初日の出を森で拝もうという企みだった。
あれから2年。


私たちはまず寝床を決め、必要なだけの焚き付けの杉の葉や枝を集め、薪を組んで準備万端にすると、夕焼けを見に出掛けた。

東の空から徐々に夜がすり抜け入ると、
感覚が研ぎすまされてゆくのを感じ出す。

さぁ、森の夜の訪れだ。

西の空から鳥たちの影が伸び入ると、
夜の森が動き出す気配を感じ出す。

さぁ、私たちがたまらなく好きな時間の訪れだ。


私たちは森に消える。
けれど、森に確かに在る。


焚き火は彼女に任せた。
火が消えかかっても冷静に、そして難なく火を復活させている。
暫く振りであることを感じさせない無駄のない動きで。

身体で覚えたことは忘れないのだなと、ジンワリと想った。
私たちが共に森で過ごして来た日々のことを、ジンワリと想った。


ちょっとずつ、美味しいものと。
ちょっとずつ、積もり積もった話と。
ちょっとずつ、変わった事と変わらない事と。


「あったか〜い」

彼女は、焚き火に裸足をかざしていた。
そして、時々大地と背中合わせになる。
そして、大きな溜め息をつく。


「あぁ〜、しあわせ〜」


きっと彼女は、この溜め息のために頑張ってこの森までやってきたのだろう。
きっと私も、この溜め息を一緒につくためにこの森で待っていたのだろう。


私たちの足はすっかりポッカポカで、大地は少しスモーキーに香しく身体に染み込んだ。


「今夜は寝たくない」と彼女。
「私はもう眠いけどね」と私。

ウトウトする私の側で、彼女は焚き火の番を全うしていた。

今が一体何時なのか、そんなことは会話にもあがらない。
私たちはそんな贅沢な時の流れの中に身を置いていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


初めて出会った頃の彼女は、まだ生まれてから8年ほどしか経っていない、あどけなさと純粋さがまんまの子で、はにかんでクニャッと笑う可愛い女の子だった。

彼女が初めての森冒険にやってきたのは、野草料理の回だった。

冒険前の自己紹介とその日にやりたいことをひとりひとり発言していく中で、
彼女は「くぅのお手伝いがしたいです」と言った。

私の心がポワリと暖かくなったのを今でも覚えている。


そして私たちは森へと出掛けた。

何度となく一緒に森へ出掛けた。
いろんな体験を共にしてきた。


そして気づけば、彼女の人生の丁度半分の期間を私は知っている事になる。

少し大きくなった彼女だけれど、笑うと初めて出会ったときのあのクニャっと笑顔のままだった。
少し大きくなった彼女だけれど、私にジャレてくるのは変わらぬままだった。


私たちを森で集わせていた「パレット森冒険隊」。
空と大地の教室「つきのわぐま」はもう存在しないけれど、
こうして繋がってくれている存在が未だにいるというのは、形なくなれど失いはしないことを感じさせてくれた。

時に歯をくいしばりながら、女手ひとつ、独り親方でやってきた活動だったけれど、
それゆえに、子どもたちは特にとても濃厚な関係を築いてくれたのかもしれない。



背は彼女にとっくに抜かされたけれど、何も変わらない私たちの関係が心地よかった。

きっといくつになっても、
彼女は私にとって、「同志」であることは変わらない。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今日から高校生になるキミへ。


ゆっくり大人になりなさいな。
そのまんまでいいから。
森で溜め息つきたくなったらいつでもおいで。

その時は、どんな溜め息でも受け止めるよ。

私たちはどこにいようと空と大地で繋がっている。
それぞれの内なる森が繋がっているよ。


Hちゃん、ありがとう。
キミがこうしていてくれるおかげで、わたしもこう在れるよ。

森よ、ありがとう。
あなたがこうしていてくれるおかげで、私たちがこう在れます。


またね。
また森で。


くぅ



追伸、

この春、旅立ちの一歩を踏み出した全ての人に、
この森から細やかに穏やかなエールの風をおくります。


「森のある暮らしスティ&キャンプ」【また森で。】

10 09, 2015


神無月 月齢25

さぁ、最終日の朝がやってきました。

最後の夜、男の子たちは森のティピテントで野生動物たちの息づかいに触れながら、女の子たちはcotoriの庭に蚊帳を出して空を仰ぎながら眠りにつきました。

泣いても笑っても最終日!

お昼にはパパママたちがお迎えにやってきてくれます。
それまで最後の時を皆で過ごします。




といっても、森のある暮らしの朝は相変わらずルーティンでするものをこなす事から始まります。



今日も白山羊のブブさんの糞掃除から。



(あぁ、やるだろうなー)
という期待を裏切らないこの感じ。
いいねいいね。そういうところが好きだなぁ。

Tくんは年齢性別関係なく、優しくてきめ細かな気遣いの出来る男の子。

本当に良くブブさんに懐かれて、、、
(生き物種類も関係なかったようです、はい。)

ブブさん、女の子だからねぇ。
男性を見る目あるね、ブブさん。



「山羊さんて、鼻がプヨプヨなんだね〜」とか、

(そこが、私の山羊好き理由ポイントの1つです。)


「蹄って開くんだね〜」とか。

アニマルトラッキングの学びもあったり。

「でもさぁ、山羊さんと羊さんって、毛以外同じなの〜?」ってKくんからの質問。

「そうねー、どうかしらねぇ。今ブブさんをよーーーく観察させてもらってよーく覚えておいたらいいんじゃない?
今度どこかで羊さんに出会えたら、どこが違うか確かめられるように!」

そっかー、ふむふむ〜〜

なんてしていたのです。

そうしたら、、、この後山を下って恒例のブブさんのお散歩に出掛けたのですが、その帰り道に、、、



な、なんと!羊さんたちに出会っちゃいました!w

「あー!ちがーう!」って。

Kくん、よかったねぇ。
大きな学びとなりました。



散歩から戻って朝食作り。

cotoriの森から枝を集め、薪を組み、火熾しをして焚き火を育てる。
そして皆で朝食を作ります。

男の子たちはすっかり焚き火マスター。
あっという間に火を熾し安定した焚き火を用意してくれました。

ここまでスムーズに準備してくれるようになったなんて、、、
嬉しいなぁ、、私が本当に楽させてもらってるなぁ、、、

これで今回のキャンプ最後の焚き火。
ちょっとシンミリしちゃったりもして。。。


みんなで朝食のフレンチトーストをタラフクお腹に詰め込んだら、、、

あのぉ、、、たべすぎじゃぁあーりませんか??w



あらあら、Yちゃんもお腹いっぱい、
一緒にゴロンユラユラかな?



と思いきや、、あれ?何か企んでる顔しているぞ。。。



お腹いっぱいで思いっきり揺らすとね、、、

まぁまぁ、Yちゃんの嬉しそうな顔w



お腹いっぱいにユラユラ、
森にフワフワしているのって幸せよね。

わかるわかる。

ごちそうさましたら、片付け開始です。


今回、みんなによる冒険会議の末に、テントはティピ型の小さい物ひとつしか建てませんでした。
後は森寝したり、蚊帳で寝たりしたので、片付けも楽チン。

でしたが、話し合いの結果、自分たちで建てたティピテントはそのまま残す事になりました。

裏高尾のキャンプ場でキャンプしていた子たちにとっては、あの地面の固さやテントの大きさによる大変さを身に染みて覚えているため、このテントを片付けるのはきっとあまりにも簡単なのだけれど、、、

テントをそのまま残すと言うその理由というのが、、、

「だって、Cooちゃんティピで寝たがっていたのに、みんなに譲ったから寝れなかったでしょ?
 今夜ここでのんびり焚き火しながら寝たらいいよ。」って。

なーーんて優しいんだろう、みんなは。

なので、ファイヤーピットやその周りなどを片付けて、テント以外の道具の撤収をしてcotoriの家の片付けへ。



cotoriの家もお風呂に入ったり、初日は女の子たちが寝たり、着替えをしたり、トイレを使ったり、遊んだり、、、色々と使いました。
言うならば、安心の基地的場所でした。

キャンプ中、夜な夜な私が掃除してから眠りについてはいましたが、

最終日は皆で大掃除をしてもらいました。

嬉しいなぁ、、私が本当に楽させてもらったなぁ、、、w

洗面所からお風呂場、トイレ、リビングや皆の部屋、
それぞれ担当の場所を丁寧に掃除してくれました。



掃除機に拭き掃除までw

本当にありがとう。
とっても綺麗になったよ。

さぁ、あと少しでお迎えがくるよ。
ノンビリ過ごそうか。。。



樹さんは宇宙関係のお仕事もしていますが、ミュージシャンでもあります。

皆はお風呂待ちの時間や、ちょっとした時間に、レコードをかけたり、樹さんに曲を一曲リクエストしたりしていました。

最後にリクエストされたのは、
「森の結婚式で歌ってくれた曲!」

私たちの結婚式に参加してくれた子たちはあの曲が印象に残っているのでしょう。



みんな、、樹さんワールドにすっかり連れて行かれちゃったキャンプにもなったねw



ほらね。



ほらほら。

音楽って習うのも良いけれども、こうして遊び触れることから自然と音を出してみたくなるというのも良いなぁって。
微笑ましく想いました。

(私は幼い頃、ピアノのレッスンが大嫌いでたまらなかったので、、、w)



そして、草木染めで使ったり、オヤツで食べたりした植物の事を調べて読聞かせ。
(牧野さんの図鑑を優しい言葉に訳すのが楽しいです)

特徴や薬効も。
自分が染めたTシャツの薬効、覚えているかな?

そうこうしているうちに、あっという間に時は過ぎ、、



パパやママのお迎え到着!!♬



「こっちこっちー!」

パパさんママさんたちは、cotoriの森で、4日間皆がどんな暮らしをしていたのか、一緒に歩きながら改めて案内してもらいます。



その軽快な足取りは、cotoriの森のこの道を、みんなが初めて歩いた時のソロソロ歩きが嘘のよう。

もうすっかりこの森に慣れ親しんだってことだね。



「ここでね、焚き火したんだよー!」
「こっちこっち、ここでね、、、」

って。
楽しそうにパパママにお話しています。
みんなそれぞれ自信いっぱい。

「へ〜!」
「ほんとうに〜!」
とパパママたちも想像しては関心してくれ、嬉しそうに聞いてくれていました。


それは、今までのキャンプではなかった光景です。
あぁ、こういうのって大切だな、、と改めて感じました。



そして、お別れ前に、皆でスイカをタラフク食べて、朝食に出し忘れてしまったジャガイモとディル(庭の畑で摘みました)のスープを一緒に頂きました。

ひとりひとりの頑張りをお伝えしたいのに、伝えきれないほどたっくさんあって、もどかしいくらいでした。


記念撮影をして(ごめんなさい、その写真はここには投稿できませんが、みんなにはプリントとして送りますね!)
お別れの時の恒例、
皆で手を合わせて「また森で!!」


あーーんなにも別れを惜しんでくれていた子どもたち。

なのに、「また森で!」の後は意外とあっけなく車に乗り込みます。
子どもたちのそういう今を生きている感じ、
やっぱり私は大好きだなぁ。


そしてみんなは、前の日の夕暮れ時に油井宇宙飛行士ののったISSに出会ったこともあり、
この後JAXA見学へと直行したのでした!



森に余韻だけが残っていました。

みんなが怪我も病気もすることなく無事に終えられた事にホッとする瞬間です。

満足度満点。
幸せ満点。
次回に生かすための反省ももちろん。
そして何より、こうして一緒に過ごした日々と子どもたちへの愛しさ無限大。

私は恐らく世界一幸せものだという自負と感謝の気持ちが広がる時です。


こうして長い長い私たちの物語を綴って参りましたが、これで一区切りとさせて頂きます。

本当はまだまだ番外編写真や、語りきれなかったお話もあるのですが、、

キャンプや森冒険が終了してから暫くして良くお家の方々に
「思い出したかのように、ぽろりぽろりとお話ししてくれるんですよ」と言われます。

私もきっとそんな感じで、忘れた頃にまたぽろりぽろりとお話出来たらと想います。

見守ってくださった皆さん、応援してくれたパレット応援隊のみなさん、本当にありがとうございました。
みなさんの見守りがあってです。

いつもいつもありがとう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こうして大切なお子さんをこの森に集わせてくださったお家の方々へ。

パレット森冒険隊の皆と6年間過ごした森を離れ、この森に引っ越して8ヶ月目、初めての夏。
こうして再び夏キャンプを、しかも新しい形で開催出来たのも、お家の方々のサポートとご理解があってです。

裏高尾の森で最後にお別れした時、「また森で!」と強く願った私たちの想いを、こうして叶えてくださったパパさん、ママさん、本当にありがとう。

ちょっと会わないうちに、みんな成長していて、時が過ぎ去ったことを実感させられたけれど、
こうしてひとりひとりの成長に触れさせて頂けることは、私にとって何にも代えられない宝です。

以前のように頻繁には会えなくなってしまったけれど、こんな風にゆっくりと少人数で会えるのもいいなって想いました。

「森がかわっても空と大地で繋がっているよ」と裏高尾でのお別れの時に私は皆に言いました。

今回参加してくれた子たちにとっては、新たな「ホーム森」がまた1つ増えたことになります。
それは私たちにとって、冒険の幅も広がったのだなと感じています。

パパさん、ママさん、
遠いのに来てくれて本当にありがとう。
いくら感謝しても足りない想いです。

またパパさんママさんたちともゆっくり会いたいな♬




ねぇ、みんな。

cotoriの森は、すっかり秋だよ。
皆がハンモックに揺られていたモミジの木も、うっすら紅葉が始まったよ。
cotoriの森のあるこの山も、夜は肌寒くなったけれど、空気が澄んできてね、星も綺麗だし、みんなが住んでいる町の方まで良く見渡せる日が増えて来たよ。
ブブさんと散歩したり、一番星探ししたあの里では、稲刈りが大分終わってきたよ。

ねぇ、みんな。

みんなと過ごした4日間は、あまりにもあっという間で、あまりにも楽しくて、忘れられない夏の思い出になったんだ。
みんなの笑い声が、今でも森を抜ける風の中に聞こえてくるようだよ。

沢山の笑顔をありがとう。
みんな大好きよ。

もうすぐお手紙するね。少し待っていてね。

あ、そうそう!
皆が残してくれたティピテント!
皆が帰った夜に、樹さんと一緒に焚き火しながら皆の事話してね、、Cooもティピで寝れたよ!
寝心地といったらもう!、、、微妙に地面傾いてるね!www

ありがとうね。
ティピはそのままにしてあるよ。
イノシシさんたちが泊まりに来ないかなぁ、、、


それでは、またね。
また森で!


みんなみんなありがとう。みんながいてくれるから、この冒険があります。

そして、この森よありがとう。
あなたがこうして在るおかげで、私たちが在れます。

本当にありがとう。


Coo



「森のある暮らしスティ&キャンプ」【里の夕に。】

10 06, 2015


神無月 月齢22

前回の記事「里の朝に。」の後、草木染めと沢登りで目一杯森遊びを楽しんだ後、
私たちは、いつもより豪華!森の恵みのおやつと一緒に、地球はじめ惑星をオヤツにいただきました。

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惑星チョコレート。
私の姉が見つけてくれたものです。

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このメンバー(というか、パレット森冒険隊のメンバー皆そうですが)の間で、取り合いになって、言い合いやケンカが起こったりしません。
その秘訣ってなんなの?教えてほしい。。。と私はいつも眺めています。

同じ物が欲しい子がいても、一個を分け合わなくてはいけなくて誰かが多めに食べちゃっても、いつもまーるくおさまっています。

聞くと、「え〜、いつも家とか学校では取り合いするよ〜」とのこと。
不思議ねぇ。

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Mちゃん、地球はどんな味?

「あま〜い!」
そりゃそうかw
そしてお天道様を見送りに、山を下りて再び里へ。



8月夏休みの終わり。
あの頃はまだ、稲穂が垂れ始めた頃でした。
トンボと一緒に陽が傾いてゆくのを眺めます。



朝、山にかかっていた雲はもうどこかに消え、山の全貌が更にクッキリと姿を見せてくれていました。

肝心なお天道様は、里に着くか着かないかの時に雲の中に沈み隠れゆきました。
(オヤツで盛り上がりすぎたかしらねぇ、、w)



他愛ない言葉の行き来、
他愛ないじゃれ合い、

そんな他愛なさが、あまりにも自然で、もう何日も何ヶ月もこうして一緒に過ごしているかのようでした。



畦道にゴロン。

空、広いね。



ひとつの空の中に、色んな色、あるね。



ほら、あっちとこっち、そっちとあっち、
違う色、しているね。

だんだん暮れゆく空を眺めながら、次第に言葉少なになってゆきました。



ゴロンして目を開くと、視界全部が空。

地球と背中合わせに、空(宇宙)に包まれる感覚です。


このキャンプ開催にあたって、皆に見せてあげたかったもの、それがこの広い空でした。


私が幼い頃、家のすぐ側に草原斜面があって、よくこの様に夕暮れを眺めたものです。
ここに引っ越してきて、何かどこかとっても懐かしいと感じていたのだけれども、
「そうそう、この空だ!夕暮れ時のこの香りと肌感覚!」とある時気づきました。


時空を超えても変わらない何かを共有するもの。
それが空なのかもしれません。



blogという物を始めて、実はこの「泡沫の日々」というblogは3つ目です。
それ以前のblogは既に閉鎖していますが、かれこれ10年以上森の事、自然の事、子どもたちの事などを綴ってきました。

その中で、私は普段から想ったり考えていても言葉にしないことがあります。

例えばそれは、こんなこと。

(今日は初めて綴ります。ドキドキします。)


写真ではやっぱり伝えられない事ってあります。
例えばこの日の空も、本当に心を優しくもぐわんと揺さぶられるほどでした。


けれどこの空も、かつてミサイルや爆弾がビュンビュン飛んでいたり、汚されたりしたこともあったでしょう。
その時も、空そのものは淡々と美しく、人々の悲しみを包んできたことでしょう。

私たちはそんな空を知らずに育ったけれど、

この子たちが大人になっても今と変わらず、
この空に飛び交うものが、鳥たちであったり、
例え人の手によって作られた物であったとしても、眺めていてどこか微笑ましく夢のあるものであってほしいと願うのです。


この子たちが大きくなった時、私は生きているかすらわからないけれど、
大人になった皆に聞いてみたいです。

「その空は、あの時の空と同じく在りますか? 
見上げたその空を流れるもの、流れ星ではない何かに、怖くて泣いている人、いませんか?」

「そしてあの時あの空の先で、怖くて泣いていた人たちの涙は、優しく渇きましたか?」



その願いだけは、何があっても変わってほしくないと願うのです。

きっと誰もがそう想っていると想います。


けれど、時々わからなくなる時もあります。

私の場合、言葉にしてしまうと余計わからなくなります。
だから私は、ただ空を見つめます。





私はこの時、子どもたちと一緒に夕焼けに染まってゆく空を見ながらそんな事を考えていたわけでは勿論ありません。
ただただその美しさを子どもたちと一緒に眺めていただけです。

けれど、その美しくも優しい感覚は私の中に夕焼けと共に染められ、忘れることができません。
だからこそ、ふと想う時に余計に強く願うのかもしれません。


言葉ではなく、染まりくるものたちを、
そっと、
ジンワリと、
子どもたちと一緒に味わいたい。

そう想うが所以です。




小さな飛行機雲ひとつ。

「改めて思うんだけど、、空の中に人がいるって不思議だねぇ」って誰かが言いました。

そういうちょっとした「改めて想う」事が、こういう体験から生まれることが、何だか大切なことのように想えるのでした。





さてさて、話は戻ります。
(つい長くなってごめんなさい。書慣れないとこれです。)

空を眺めていたかと想うと走り出す子どもたち。
それが子どもという生き物です。

けれど、その先頭を切って遠くにいってしまっているのは、、、

やはり樹さんですw

子どもたちは樹さんがまたいなくなっていることに気づいて追いかけ、樹さんワールドへ。。。w



小さな祠のようなものがあります。
子どもたちは自然と手を合わせているのでした。



Yちゃんのお祈りはとても丁寧で。

するとほら、月が輝き始めました。



「よーし!誰が一番星を先に見つけられるかな〜」

急に始まったゲームは、
「ちょっとしたいいもの」をかけて真剣ですw



「視界をね、広ーくすると見つけやすいかもよ〜」

視界と感覚を広げたワイドアングルヴィジョンを練習して、
それで星をみると、流れ星もみつけやすいんだよね、、とかいいつつ、使ったり使わなかったり。

それで良いのだと想います。





お月さんには見えているのかな、一番星。
月の光りがコロコロ笑って見えるよ。











「あ!あった!」

と声が上がっても、皆が確認出来ないと「はい、だめ〜!」と却下されてしまいますw

私もTくんも、Kくんも、別々の流れ星を見たのに、

「皆が見てないから、だめ〜w」って。

「なんだよーっ」ってちょっとガッカリするけれど、

「でもね、でもね、流れ星みたんだよ!ガッカリじゃないじゃん!」と励ましますw

となると、その流れ星がどこをどう流れてどのくらいの長さのシッポだったかを説明し合って情報交換。

そんな一番星みつけゲームも、だんだんと闇に包まれ始めてゆきます。。。






「急に曇っちゃったんじゃない?」
「んー、この時間帯に雲が出たら、空がねもっとこう、、、、」

と説明しようとした時です、、



「あ!!!一番星!!!!」

TくんとKくんが同時に叫びました。



「どこどこ!?!?」
「ほらあそこ!」
「あ!ホントだ!!!!!」



「え〜、どこ〜?わかんなーーい。。。」
「ほら、この指の先を追ってみて!」

「んーーーー、、、、あ!ホントだ!一番星!!!」




朝と同様、毎日誰にも平等に夕と夜がプレゼントされます。
けれど、同じ日、同じ時を、この空を介してどう過ごしているかはそれぞれです。

そんな中、私たちはこの日の暮れなずむ時を、こんなにも豊かに受け取る事ができたということは、
この子たちのことを「今頃どうしているかな、、」と想ってはお迎えの時を待ってくれているお家の方々、そしていつもこの活動を見守ってくださっている皆さんに、実に豊かな心持ちでお伝えしたいことのひとつです。

パパさん、ママさん、みなさん、
私たち、こんな風に過ごしていましたよ。



。。。。。。。。。。。。。。。。



こうして、私たちパレット森冒険隊の「森のある暮らしスティ&キャンプ」の最後の夜がやってきました。

「あーでも私、流れ星見れなかったな、、、」女の子が言いながら、cotoriの森に戻って焚き火de夕ご飯を作ろうと歩き始めた時です、、、


「あれ?! あの星、動いてない???!!!」

東の山に向かって、大きな光りがおちてゆきます。

「わぁ!大サービスだねぇ!!」

誰からともなく私たちは皆揃って手を合わせ、お願いごとを唱えます。

流れ星は妙にゆっくりで、いくつもいくつもお願いができました。。。

「お母さんが生きていますように!×3」
「くぅちゃんが大分に行けますように!×3」を叫ぶMちゃん。

お母さんは明日お迎えに来てくれるよ、Mちゃん。
でも何で私の大分行きの事言うんだ?と想ったら、、
「大分って、山羊さんを飼いやすいらしくて、一度みに行ってみたいんだよね〜」と話していたのを覚えてくれていたのねw

自分の事よりも人の事を星に願えるMちゃん。
優しいね。可愛いね。
ありがとね。



そしてこの謎の光りの正体なのですが、、、

樹さんが気になることがあると調べてくれたところ、、、

な、なんと、油井亀美也宇宙飛行士が乗ったISS(国際宇宙ステーション)であったことが判明!

丁度その話を里に下りる前のオヤツ時に、私たちは「惑星」を食べながらしていたところでした!!

みんなで大感動!!


なのだけれど、、、

「え?じゃぁ、願い事は、、、」

ん、叶う、叶う、きっと叶っちゃうよ!w
だって、流れ星見れるよりも貴重だよ!

ということで、感動の渦を、笑いのオチで締めくくる。

パパさん、ママさん、そしていつも見守ってくださっている皆さん、
これこそ、パレット森冒険隊らしき「里の夕。」の正しい締めくくりだと想いませんか?w



そうしてこの後、私たちはcotoriの森へ戻り、この森で最後の夜を焚き火を囲んで丁寧に過ごしたのでした。

このキャンプの思い出をひとりひとりが語ってくれたのですが、
その焚き火を前に、私たちが時間が過ぎるのを忘れて語り合った事については、とてもとても深い内容で、答えなんてきっとない事だったりもして。。。

またいつか、お話し出来たらと想います。



そして、この物語は次の日、つまりキャンプ最終日、お迎えまでの時間に続きます。
いよいよラスト!(かな?)


つづく。


「森のある暮らしスティ&キャンプ」【里の朝に。】

10 01, 2015


神無月 月齢17

そして、お天道様が再び顔を出し、新しい朝が訪れます。

それは、パレット森冒険隊のみんなで、何とかかんとか この山のてっぺんに登頂した翌日の朝の事です。



白山羊のブブさんのお散歩がてら、皆で山の麓におりました。

「みんな、あのてっぺんに登ったんだよ」

そう言って山を指さすと、

「え??!あそこ??!!」
「本当に?? 本当にあそこまで??」

877mのてっぺんを仰ぎ見ます。



「あそこにみえる○○がcotoriの森のある辺りよ」

ようやく山の全貌が、皆の中で繋がった瞬間です。



ぽけ~

っと山の全体を見渡し、その山並みを渡る雲が流れてゆくのを眺めています。

「あれを登れたんだね、、、きっとあんな雲の中を歩いたんだね、、」

みんなは暫し、言葉なくただ眺めていました。

それぞれの心の中で、何を想っていたのかなぁ。

それを聞きたいと思うのは大人のサガ。

言葉にならない部分を、ゆっくりと味わってほしい。
私はそう思うのでした。



あぁ、そうそう、
肝心なブブさんのお散歩を。






ふと気づくと、樹さんがいつもの如く急にいなくなります。
皆もそれにはもう慣れていて、

「あー、またあんな遠くにいっちゃってるーw」

と追いかけます。



おーーい、待ってよぉー!

けれども、ブブさんはとてもマイペースです。
草食べ食べ、道草を食うとはまさにこの事w


のんびーり、
のどかーに、

まぁまぁ、急ぎなさんなってぇ。



おっ、猫じゃらし。

ほほぉ、その顔は、、さては何か企んでますね。



そして始まる草相撲。

えーい!
うーん!

575A0191.jpg

プチっ!

あぁ~ん!
わーい!


そんなアリキタリなやりとりが何だか妙に可愛くて。



そして始まる、次の勝負。



遠くて勝負のほどは読んでとれないのだけど、、、



そして始まる、こちょこちょ作戦。

これでどうやら勝負はオアイコかなw



笑い声が里に響き渡ってます。

微笑ましい朝です。

(かなり本気なこちょこちょだから、見ている分には、ですけどw)



みんなは樹さんに本当に良く懐いています。

そっと、そこにいて、
ふっと、そこからいなくなって、

フラッと、帰ってきて、
フワッと、した空気を運んできます。

そして、その先で見つけたチョット面白いもののところまで案内してくれます。

そうして、みんなは知らないうちに、樹さんワールドに引き込まれていることがありますw


ほのぼのと変わった大人が子どもたちに与える影響は、フンワリと優しくて、(ちょっと大げさですけど)世界を平和にするのかもしれません。



朝の光りの中で、、、



それぞれの時間が流れていきます。



山羊さんのお散歩が目的だったのが、目的というものすら、もはや要らなくなってくるわけで、、、



そんなみんなの側で、ブブさんは、

チロリと目配せして、、、



モクモクとムシャムシャを。



そうこうしているうちに、美しい里の景色の中を、陽がだんだんと登ってきました。



そうして始まる今日という日は、何か特別な事をしているわけでもないのに、何だか既に最上級の豊かさで満たされているかのようでした。

この写真を見る度に私は、改めて感じさせられます。
みんなが笑顔で一日のスタートを切れるということが、どれだけ幸せな事であるかを。


そして想います。

たとえひとりで朝を迎えようとも、
朝の目映いばかりの光り、朝の新しい空気、朝の爽やかな湿度、、、
それら全てに笑みをもって応えることが私はできているかな、、、

そして、沈む夕陽に、
「今日もありがとう、また明日!」と想えているかな、、、

そう改めて自分に問うのも大切なことですね。

子どもたちにそうあってほしいと強く願うその前に、
自分がそう出来ているかを常に意識していたいものです。



さぁ、この物語もいよいよクライマックスに突入します。

この朝陽が夕陽に変わる時、私たちはこの美しい里の風景に溶け込み、
宇宙を深く感じることになるのですが、、、


それはまた別のお話で。


つづく。
Current Moon
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プロフィール

Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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