続、ウサギのお話。

06 26, 2015
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水無月 月齢9

そんなこんなで、野ウサギに出会ってからというもの、その余韻は続き、思い出してはポンワリと暖かい気持ちになっていました。
前回の「ウサギのお話」はこの文字をクリック♪

ウサギ、いいよね。
ウサギ、ウサギ。

は、続いていたものの、日々の森事や猫の額畑事などに追われながらも、追われさせないノドカさと伸びやかさを兼持しながら暮らしていたわけで、野うさぎとの出来事の記憶が、まろやかにポトンと濃厚なシロップの入った瓶の底に実が沈み辿り着くかの如く、落ち着きを払った頃に、それはやってきました。



それは樹さんのお誕生日の事。

樹さんの好物とスフレケーキを作り、裏庭から花を摘んでいけ、ゆっくりと日が暮れました。

お仕事で帰りが遅くなり、日付が変わってしまうよ、、、と思いながら日記を書きながら帰りを待っていると、車で帰って来た樹さん。

家に入って来るや否や、

「はい(ボテッ)。」


ボテッ??


、、、足元にウサギさん。


え??
えぇーー???

「生き物係さん、お願い。」

ん??
んんーー???

なんでウサギ??
それに私、いつから生き物係に就任したんだ???

「えっと、、ちょっと頭を整理させてくださいね。」


えっと、えっと、、、

ウサギ????


樹さんは何事も無かったかのように、お風呂にいってしまう。

日付が変わるその瞬間、部屋には私と黒猫のヤブさんと、そして、、ウサギさん。

お夕飯の支度の続きをしながら、振り返ると、、ウサギさん。

見なかったことにしようとまた夕飯の支度の続きをして、、チラッ、、、

ヤッパリ、ウサギさん。


ヤブさんは、ストーキングの足取りで近づいては離れ、離れては近づくを繰り返し、得体の知れない生き物の様子を伺っているのでした。



お夕飯を食べながら、樹さんが話してくれるに、
山道途中で、野良猫にいじめられているウサギに出会ったのだという。


「くぅさんは迷いカメを拾うくらいだから、逆の立場だったら拾ってたでしょ?」

。。。んー、どうかなぁ、、そうかなぁ、、でも、どうかなぁ。。。


確かに黒猫のヤブさんも拾ったし、白山羊のブブさんは唐突に家に連れてきたりはしたけれど、、、

だけど、私は自分で世話する覚悟でいつも連れてくるんだけどなぁ、、、


と思いつつ、とりあえず名前は、「ルル」に。



「みんな、おやすみなさい。」

樹さん、黒猫のヤブさん、白山羊のブブさん、そしてウサギのルルさんに挨拶して、とりあえず眠りについたのでした。


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ルルさんは、見るからに飼いウサギ。
野うさぎはこんなにボテッとしていない。

籠から逃げ出す事もなく大人しい。
ただ、籠から掴み出そうとすると「キュッ」と小さく鳴くのでした。


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ヤブさんが見張り番をかってでる。

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のんきに草を食べていたブブさんも、ルルさんの存在にやっと気づいて、、

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「大丈夫よ、出てらっしゃい」

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籠から出してあげると恐る恐る、、、

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おっ、ヤブさん
その一線を越えるのか???
超えられるのか???

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「そっとしといてあげなさいな」とブブさん。

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「ついといで」とヤブさん。

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「草の食べ方、教えてあげるわ」

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ヤ、ヤブさん、あなた草食べると、、、

「ゴボゴボゴボ、、、ゲーーッ」

毛玉を吐くヤブさん。

(お食事中の方、ごめんなさい。)

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「もー、みてらんないわねぇ」と白山羊のブブさん再び。

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「ちょっとヤブさん、大丈夫ぅー?」とブブさん。
「ちょっと、、、スッキリ。」とヤブさん。

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ちょっぴりバツの悪いヤブさんは、、

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拗ねて、ハウス。

(注:本当の家ではありません。)

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ポツーン。
あっけにとられている迷いウサギのルルさん。

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にしても可愛い。

もうこの森暮らしの子になってしまえばいいわ。

私は、そんな風に思い始めていました。


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へぇ~
ウサギの耳の中って、こんなんになってるんだねぇ、、、

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足の裏地面に着く位置は、、、

などとアニマルトラッキングの学びをいただいて、あーだこーだ。。

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不安そうにジッとしているだけの迷いウサギのルルさん。

そこへ、、、

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「ほらね、大丈夫。」

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するとどうだろう。
草を食べ始めたルルさん。

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「ふふふ。ね?」

とばかりにルルさんが草を食べ始めたのを確認すると、ブブさんは、、、


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再び草をムシャムシャ。

あのぉ、シッポ下げてくれません?せめてカメラの前だけでも、、、

(注:お食事中の方、ごめんなさい。)

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ムシャムシャムシャムシャ。
そして落ち着くふたり。


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自分の辱めから立ち直ったヤブさん、、

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「あれ?いつの間に、、、」

ふたりの雰囲気が、ちょっぴり羨ましいヤブさん。

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白山羊のブブさんは、本当に不思議な子。

どんな動物たちにも、人々にも優しい。
(イノシシにだって変わらぬ態度で、ちょびっと心配なのだけど、、)


この森に引っ越してきて、黒猫のヤブさんにも沢山の出会いが続いています。

白山羊のブブさんの他にも、池には金魚さん。
その他にも迷い山羊さん、迷いカメさん。

前はひとりだったから、ストレスにならないか、野性的なところもあるヤブさんが果たして仲良くやってゆけるのか心配もしたのだけれど、私たちが連れてくる動物たちに対しては、むしろ興味津々で優しく母親役をかって出ようとしてくれているご様子。
(空回りしますが。)


ありがとね、ヤブさん。
あなたがいてくれるから、本当に助かっているのよ。

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というわけで、突然我が家にやってきた迷いウサギのルルさんでしたが、すぐに麓の方で元いたお家と飼い主さんが見つかりました。

あっという間にいなくなってしまったので、迷いカメさんの時と同じ様に、それはまるで夢の中での出来事だったようにすら想えます。


ルルさん(仮名)、お家に帰れて本当に良かったわねぇ。

喜びと同時に、とっても愛しく寂しい気持ちでいっぱいでした。

それはヤブさんもブブさんも同じなのかしら?

樹さんにメッセージすると、「良かったねぇ。」に続けて、「帰ってもルルさんはもういないのかぁ、、」と残念そう。



と、いうわけで、


最近、街に行く用事(ほぼホームセンター)があると、ウサギのいるところに行っては、
「かわいい~~」と穴があくほどに眺め、

森では、「ウサギさんに会えないかなぁ、、」と期待してしまっています。

けれど、そんな事言ったら、リスたちに悪い。

けれど、そんな事言ったら、猪たちに申し訳がたたない。

けれど、そんな事言ったら、イタチたちに会わせる顔がない。

、、、を相変わらず続けているのでした。



そんなこんなしている森のあるの暮らしの中で、ここ数日、毎日私の夢に出てくる野生動物がいまして、、、その子に、夢の中でも現実の世界でも、中々悩まされております次第。




その事は、いつかまた、別のお話で。


Current Moon
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プロフィール

Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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