旅立ち。

05 07, 2016
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皐月 新月


時には森を離れ、春の海に会いに。

ひもすがらぼんやりと手足を伸ばして・・・人魚の嘆きが聴こえてきそうな。


夜明けの海は、限りなく澄んでいた。


そして、樹さんはいつものごとくフラリといなくなり、
気づくと小っさくポツンとそこに。

今まで私は、何度その小さくなった背中を探しただろう。
これからも私は、何度その小さくなった背中を探すのだろう。

そして、何度シャッターをきるだろう。


その当たり前の様に風景に溶け込む姿に、時々嫉妬に似た感情が生まれる。

これほど当たり前に、生きながらにして自然の一部になれるということに。


「当たり前」ってなんだろう。
ふと思った。

当たり前だと思っていることほど、尊いことのように思えた。


ふと、、

「ものすごく当たり前のことって、何?」と私は問いてみた。
「太陽が東から登ること」と樹さんは即答した。

その「脳を通すまでもない」とでも言わんばかりの反射の如く投げ返されたその言葉に、

そうだよね、そういうことだよね。


そう改めて想うのだった。


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そして、田植えの季節がやってきた。
つまり、立夏。

苺農園での作業と、種生姜の植えつけ作業で終日良い汗をかいた連休。

帰り道にみたこの光景は、この地に暮らして良かったという想いを、
静かに沈殿させていった。


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新月の夜に、「旅だち」に思いを馳せながら、旅に出る支度を整える。

そして私たちは、朝が来るのを待っている。

Current Moon
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プロフィール

Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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