「夏いろ冒険キャンプ2012」。その2、~私たちの中に流れる水と〜

08 31, 2012
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葉月 月齢13日

水。

水に心惹かれる自分がいます。
夏だから? いいえ、真冬であっても。

「いろいろパレット」〜小さな冒険プログラム〜のパレット森冒険隊が、決まってする行為がいくつかあります。

その1つが「水と触れ合う」という行為。
「触れる」のではなく、「触れ合う」と言った方が近いと、私は感じます。

子どもたちは、水に入る前に、まず決まって、一本指を水面にそっとつけます。
それが自分自身だとすると、そこに広がる波紋は、自分が大地を踏む事で森に広がる波紋だということを、いつも確かめています。
指の本数が増えるほど、強く水面をたたくほど、波紋は大きく広がります。
その波紋を読んで、鳥や動物たちは行動していることを感じてみる、そういう行為であると同時に、
手のひらに吸い付いてくる水の感覚を楽しみ、水の冷たさ、感触、色、味を手のひらから感じてみるのです。
そして、同じ水が自分の体内にも流れている事を感じてみるのです。

そんな行為があってからの、入水です。

sweet potato chips
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キャンプの3日間、私たちは思う存分沢遊びに夢中になりました。
と同時に、大雨の中、テント撤収したり、冷えた身体で霧の中をブルブル震えながら歩いたりもしました。

これほど水に浸かるなんてこと、あまり無い事かもしれません。


キャンプの最後の最後。
森にお別れを告げ、バスを待っていた時の事です。

スコールの様な大雨が突然降りなぶりました。

同じ場所に居合わせた登山者の方々は、「大変!」とばかりにカッパや傘を取り出し、少しでも濡れないようにイソイソ・・・

その最後尾で、パレット冒険隊の皆はというと・・・

「でさー…〇〇が△でねー」と、ただただ会話を続けています。

カバンからカッパを出すのが面倒だったのでしょうか?
いいえ、「今更?」と言わんばかりの顔をしていました。
んん、いいえ、それさえも頭に無い表情で、互いの会話に笑い合っています。

ズブ濡れのみんな。

その時、私はふと、ある小話を思い出しました…

ハワイに旅行に行ったアメリカ人の友人の話です。
「プールでさんざん泳いでいたんだけど、急に雨が降り出してさ・・・気づいたら、サーーーって、みーんないなくなるの。『え?水に入るのを楽しんでいたんじゃなかったの??』って、不可思議だったよ」


確かにね、冒険中、山の中で雨宿りも難しい様な道のりが続いたり、天候に寄っては、身体が冷えてしまうから「カッパ着よう」と私も皆に言うでしょう。でもね・・・

雨に打たれる事を全く苦にもせず、むしろ、空を見上げて、「もっと降れ!」と言わんばかりに、豪快に笑い合っている子どもたちに、「風邪引くよ」なんて、どうして言えるでしょうか。

そんなナンセンス、水に流して、一緒に大笑いしましょう。

「あーー!冒険キャンプ、楽しかったネーー!」って!


子どもたちを見ていると思う事があるのです。
水に「触れる」だけでなく、「触れ合う」ことを感覚として身につけた子は、自分の中に流れる水と、目の前を流れる水との隔たりがなく、共に同じ流れの中を生きているのかもしれないなと。

大人は観念で雨を捉えがちです。
幼ければ幼いほど、子どもは雨に向かって笑い、空を仰ぐ姿に私は何度となく遭遇しています。
その感覚、身体のどこかはきっと覚えているはずです。

思い切り雨に打たれる。そんな経験、大切にしたい物です。

あぁ、雨、降らないかなぁ・・・
そんなことを願ってしまう、今日この頃なのです。

子どもたちのように、雨の日こそ、空を仰いで笑おう。そう心の深いところで想います。

ありがとう。





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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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