形は変えながらも、引き継ぐもの。

01 28, 2015


睦月 月齢8日

お山のお家に引っ越したのは、年の瀬慌ただしい12月27日。

私にしては珍しいほどの集中力で引っ越し荷物を片付け、大晦日の夜には、年越しそばをすすりながら晩酌をし、一年の振り返りを出来ていたという奇跡。

そうして無事に新年を迎えられました。

我が家は食事の好みがトコトン似ていて、あぁ、あれ、あまり好んでは食べないよねーという会話を良いことに、
我が家のお節は、田作りや昆布じめなど、大切なものが抜けていたりします。

要は、元日に今年もよろしくお願いしますね、と美味しい笑顔を交わせることの方が大切かな、、、というのは言い訳です。



ゴボウの叩きは、鹿の角で繊維を叩きます。
その絶妙な重さと安定感。
森からもらったこの命の欠片は、私の愛用の道具として活躍してくれています。

胡麻をサラサラ煎るというのは、どうしてこれほど幸せなのでしょうか。

幸せな香りが立ちこめます。



黒豆は煮るつもりで、青山ファーマーズマーケットで買ったのに、釘を引っ越しの時に処分してしまったことに気づき気持ちがなえてしまい、今年は出来合いのものを。

まだ棚に入ったままの黒豆、、、いつか煌びやかに煮てあげるから待っていてね!



お雑煮は地方によって異なるもの。
なのだけど、私の実家は群馬なのに、独自の路線をゆくちょっと透かしたものでした。

旦那さんの実家のお雑煮を尋ねど、曖昧だったため、お母さんに聞いてみる。

西のお雑煮は白味噌家と思いきや、白味噌は余っちゃってもったいないから甘めの味噌で、とのこと。

丁度麹を贅沢に使ったという甘い味噌があったので、それで作ることに。

具は里芋や鶏肉、白菜なでのお野菜を入れるそうです。

後日、友人がプレゼントしてくれた料理本に載っていた普通の関東風のお雑煮も作って食べ比べてみたのだけど、旦那さんの実家風のが一番おいしかったです。

来年は徳島に帰省して、お母さんの味を教えてもらいましょう。



お屠蘇は、高知は土佐山町の美味しい日本酒を。
土佐山町在住の旦那さんのお知り合いが、お祝いにくださったものです。

棚田で育った米で造られたお酒なのですって。
棚田の風景をイメージしながらお飲みいただくと一層、、、とラベルに書かれています。

棚田、、、(目を閉じイメージ)う~ん、、、実物をみたことない。。
今度連れて行ってもらいましょう。

いずれにしても、キリッとしているのにほのかな甘さのバランスが絶妙で、本当に美味しかったのです。

尾崎くん、ご馳走さまでした!



お節というと、私は父のことを思い出します。

私の実家では、元日の朝はそれぞれの神様にお供え物をして灯をともすことから始まり、お節に飾る椿の花を、赤白摘んでくるのが恒例でした。

父は鯉をさばく時と、お節のお刺身をさばく時だけ台所に立ったものでした。

大皿やお重の美しさもありましたが、父の盛り付けの美しさは、子ども心にも実に美しく芸術的なものだった事を鮮明に覚えています。

引っ越し前に、以前一目惚れして以来欲しいと願っていた大皿を自分へのご褒美に買いました。

父のようには到底いきませんが、大皿にお刺身を盛り、椿を添えました。



こうして、色々が混ざって、我が家のお節となりました。

形は変えながらも、引き継いでゆけることに、何だか喜びを感じた、そんな新しい年の始まりとなりました。



美味しい記憶を、ありがとう。

久弥子

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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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