深呼吸の中に潜めて。

02 04, 2015


如月 満月

「いやぁ、ここまで来ると、やっぱり里とは景色も天気違いますね」

ガス漏れのチェックに来てくれたガス屋さんの方が、仕事をこなして帰り際に言いました。

「そうですか、今日の里はどうです?」

「上は雪が降っててって言うと信じてもらえないんですけどね、降ってますものね」

「え?雪?」

「あれ?ほら、てっぺん、、、」

玄関先の窓から見える山の頂上が確かに白い。

「あぁ、本当だ、降ったのですね(笑)今朝、ヨモギの芽を裏庭で見つけて、摘んでお団子でも作ろうかなぁーって考えてたところだったから、頭の中はすっかり春を迎えてて、、、」

でもそこまで寒くないよね?と思いながらそう言うと、ガス屋さんのその方は

「ここは確かに暖かいですよね。南斜面だし。山が北風から守ってくれているのでしょうね。」と。

そうですね、と何だかとても心暖かくなったので、「ありがとうございました。助かりました」と言ってガス屋さんの方を見送ると、カメラと上着を持って、お山のてっぺんに会いに。。。




お山の反対側の里山風景がとても好きです。
朝日が登る方角に広がるその風景は、日本昔話に出てきそうな美しき日本がそこにはあります。

そこから見える山々も、雪のあるところ、ないところと様々で、雲の流れを追って見えました。



我が家と山頂の間くらいに位置するこの合掌づくりの建物も、雪を纏って何とも風情のある面持ちでした。

ここと我が家でも積雪が違うことに驚かされます。

それを想うと、山の天候というのは僅かな標高でも違うということであり、安易な考えで軽装備でいくのは危険だと実感させられます。

ここは地震も多く、地響きがドドドドドー聞こえるし振動も身体に伝わります。

山の息吹を肌で感じさせられます。

山に住むということは、山に寄り添って生きるということであり、よりリアルに関わりをもつということでもあります。

美しさをより深く肌で知れると同時に、自然のシビアな面も思い知らされます。

どちらもありのまま。

そこに在らせてもらっているのだという意識を忘れないでいたいものだけれど、そのこと自体を大袈裟に表現するのではなく、淡々とした日々の深呼吸の中に潜めるくらいで在りたいなと想ったりするのです。


冬と春の狭間で、ふと。

そんな穏やかな1日です。



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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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