引っ越すまでのお話。

02 09, 2015



如月 月齢19

裏庭から通じる森。

引っ越しすることが決まった時、私があげていた条件がありました。

「森に通じている家」



それほど難しいことではないと想っていたのですが、これがかなり家探し難航の種となり、時間を見つけてはこの地に通い、何度車でグルグル回ったことか、、、

今思い返すと、家探しというより、森探しでした。

家は見つかっても、「森がそこにないもん」「森じゃないもん、雑木林だもん」「水が近くに湧いてないもん」とどんなに家が素敵でもワクワクしなくて、、、

地元の方々やお寺の住職さまにまでお力をおかりして、何軒も紹介していただいたにも関わらず、「森に通じている家」というものには出逢えず、、

普段とても温和な旦那さんもとうとう痺れを切らし、「もう自分で見つけてきて」と匙を投げたという、、w

お世話になった方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、引っ越し先が決められないまま、引っ越し予定より随分と長引いてしまいました。

そうこうしている中で、へんてこ物件に出会いました。

山の中腹で、裏庭が広く、そこから通じる森が、どこまでが敷地なのか、オーナーさんもはっきりわかっていない、というもの。

近くには沢もみつかり、裏庭の森には水も湧いていることがわかりました。

こうして、ようやくワクワクする物件と出会えたのは紅葉の頃でした。


この話を友人にすると笑われるのですが、旦那さんと私が何の根拠もなく、常日頃から練習していた事があります。

「えっ?!!いいんですか!!??」

と言う練習。

例えば、ドライブ中、例えば、食後の団欒時、などなど。

ある時「人生どんなビックリ良い事が舞い込んでくるかわからないのだから、その時のために、最大級の「えっ?!!いいんですか!!??」をとっさに言える練習をしよう」という話になりました。

その甲斐あってか、オーナーさんと顔合わせした際に、この「えー?!!いいんですか!!??」が何度も何度も大発揮されたのでした。

避難訓練みたいなもので、人生、何事も予行練習の甲斐はあるものです。



森の中でトラッキングをしたり、植物に触れたり、写真を撮ったり、感覚瞑想をしたり、相変わらずな日々です。

けれど、この森は誰も入ってくることがない場所なので、どっぷり居られるし、私自身、仕事の事や締め切りなどの事が常に5~6個同時進行で頭の中をグルグルかすめてゆく生活から離れた事もあってか、以前よりも純粋に森に「ただ在る」事を楽しめているのを実感しています。

ですが、裏高尾での経験があったからこそ、森にいる自分をどこか客観的に観ている部分もあって、何かを否定したりする事もなく、こうでなくてはいけないだとか、こうあるべきなのではないの?とかも全くなく、バランスよく森に入ることを大らかに想えている自分がいます。


そうしてゆっくりと、この森と親しめてゆけたらと思っています。


一度は匙を投げつつも、この生活をギフトしてくれた旦那さんあっての今です。

私の、日々の暮らしの中にある「好き」を好きのままでいさせてもらえていることに感謝しつつ、暮らしている、そんな今日この頃です。

明日はどんな1日かしら。
毎日が同じ様であって、1日として同じ日はない。そんなワクワクをありがとう。

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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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