山葡萄、煮詰まると。

11 18, 2011
Vitis coignrtiae Pulliat

霜月 月齢22日

Vitis coignetiae Pulliat
山葡萄

一株から少しずつ、集め集め歩きます。ひとつ摘んでは、ひとつ手のひらに。ひとつ摘んではお口に。
手からこぼれ落ちそうになったら、そばにある葛の葉っぱを一枚頂いて包みます。
そうして片手のひらに収まる分集まったら森を後にします。

山葡萄は、その根皮をすって、でき物に塗布すると良いとされています。根の皮を取るのは大変な作業。私個人としては、でき物には春から夏はドクダミ、または通年だとユキノシタの葉など、身近ですぐに採取できるものを使うことの方が多いですが・・・いつか試してみたいです。
けれど、一番大切なのは、「自分の身体に何故その症状が現れたのか」をまず認識することです。それによっては対処法が全く変わってくることを忘れずにいたいですね。

果実はフラボノイドを多く含み、葡萄酒の着色にも使われていたこともあるとか。含有成分や利用法を知るのも面白くはありますが、私個人としては、まず「美味しければなんでもいい!」であり、「これで何作ろう!?」なのでした。

wild vine jam

子どもの頃、母とお出かけすると「山葡萄スカッシュ」を良く飲みました。
山葡萄のシロップを、炭酸水で割っただけのもの。けれど、その美味しさは、ブドウジュースにはない酸味があって、いっぱい歩いた後の渇いた喉には、極上の味だったのが忘れられません。

あの味が恋しくなって、シロップを作ろうと思ったのだけれど、今度の「彩」~草木染め~の季節のお菓子に添えてお出ししたいなと想ったため、ジャムにしました。

この美しい色。 
瓶の淵にウッスラ余韻を残すと、ステンドガラスのように、窓から差し込む日差しに透けて、思わず溜息が生まれるのです。

・・・・・・

この森で、この森でのことで悩み、気持ちが煮詰まってしまう時、私は気分転換に遠出して違う森へ出かけることがあります。
けれど、例えどこにいたとしても心持というものは、別の森を介して、結局はこの森に返るのです。

なぁんて、煮詰めるのは、ジャムぐらいにしておきましょう。
素敵な週末を。

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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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