不便さがもたらしてくれる豊さの中で。

04 13, 2015


卯月 月齢23

春が勢いを増してきて、鍬と鎌と苗を買いに山を降りて里へ。


「春の山は淡くて優しい彩りだねぇ」

と私が言うと、

「小学生一年生みたいやねぇ」

と樹さんは言う。

「初々しくて、いろーんな色があって、ひとつひとつ違ってええねぇ。」って。







ぐるーーと見渡して、「ほんまやねぇ。」と私。

(最近、関西弁がうつってきている。)



にしても、のどか。

私たちは、ここの景色がとても好きだ。



ところで、

その日の早い時間に、区会の方に夫婦でご挨拶に伺った。

若い人が越してきてくれて嬉しいよ、と暖かく迎えて下さる。


「ここらへんはお店も遠いし、不便でしょう」と笑ってらした。

そういえば、不便だとか感じなくなったなぁ、、と改めて思った。


お店へ行くまでの距離が、私に里の景色を楽しませてくれる。

不便さがもたらしてくれる豊さがここにはある。


私はあまり里に降りないから、毎回変化が著しくて深く感動する。




キジが一匹、菜の花の隣にそっといた。

何でもない光景なはずなのに、目も心もそらせない情景がある。



だから、私は毎日少しずつ、この土地を好きになる。


自分が今在るその場所のことを、そんな風に想えることは、本当に幸せなことだなと、心の深いところで想い、山を撫でるように愛でた夕暮れ時だった。





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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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