ニワトコの実の薬2種。

06 05, 2015


水無月 月齢17

ニワトコの実がまるで紅珊瑚の様な彩りを放っています。

この森に春が訪れた喜びと共に、以前ニワトコの花のシロップの事を綴りました。

(その記事は→「ニワトコの花シロップと青年。」より。

2ヶ月ほどで実が熟し、梅雨入り前の森仕事に誘ってきます。


西洋ニワトコは、その可愛い実をエルダーベリーと呼び、ドライのものやシロップとして売られてもいます。
(それが、何を隠そう、お値段がとっても可愛くないのですw)

ただ、日本のニワトコとは異なり、深い深い黒に近い紫色をしていて、粒も少し大きい。

英国で庭師をしていた頃、その実を風邪やインフルエンザの薬として使うため、ガーデンの先輩が摘むのを手伝ったことを思い出します。

ハーバリストである彼女によると、エルダーベリーは女性ホルモンのバランスを整える効果もあり、他にも女性にとても優しい果実なのだと教えてくれました。


西洋ニワトコは、Sambucus nigra であるのに対し、
日本のニワトコは、Sambucus sieboldiana (Miq.) Blume ex Graebn

つまり、西洋ニワトコとは属が違うため、薬効が全く同じかどうかも正直わかりません。

植物学者 牧野富太郎さんのよると、タンニンを多く含み、強い鎮静作用が認められている、とのこと。

花に関しては西洋ニワトコとは同じ薬効があるけれど、実に関してはあまり文献も揃っていませんが、、

この山の中腹には、ニワトコが沢山在るので、花を摘む季節から実を意識して控えめに摘んでいました。

今までチンキしか試してみた事がなかったので、今年はシロップも作ってみようと、実が色付く頃を待ちわびていました。



ニワトコの実は、熟すとポロポロと森にこぼれます。

それほどに繊細なので、指の腹、または手のひらを平に重ね挟み、生まれたての赤子の髪の毛に触れるかの様に撫でると、実が簡単に綺麗に外れます。

コロコロ頃、
ボロボロと、徐々に、ほら。













ニワトコの花も、虫たちに人気ものですが、
実も同様。

うっかり連れてきてしまったアリたちが、ボールの中で追いかけっこをしているのを眺めていると、
時間がワープします。



こうして集まった紅い宝石。

私にとって、極上の品。



【ニワトコの実のチンキ】

(*お子さん、妊婦さんなどはお勧め出来ませんのでお気をつけ下さい。)

チンキは、水溶性、油性どちらも抽出でき、少量の摂取で効果が得られるとされています。
薬としては、そのまま数滴コクッと、もしくは、お湯などに数滴いれて頂きます。

ここからは、あくまでも私の現段階での気をつけている事をまとめたものです。

作り方は簡単。

45度以上のお酒に漬けるだけ。
私はチンキに関しては基本、100%proofのウォッカを使っています。
(生成過程の問題から、ホワイトリカーは個人的には使いません。)


次に、容器ですが、、
ストリクトなハーバリストさんが見たら、即批判を受けそうです、、w

本来、遮光瓶に入れて作るべきものですが、私は実の色の変化が楽しめる1~2週間程は、この様な透明な瓶で保存して、毎日ご機嫌伺いをしています。
(もちろん日光の当たらない場所に置いていますが。)

その場合、蓋に注意してキチンとしたものを選んでいます。
(100均などで売られている蓋は、液剤が触れる部分がコーティングされておらず、金属のままだったりします。)


そして、実が落ち着いたころに遮光瓶に移します。

そして、その遮光瓶も、、w

遮光瓶は、茶、青、緑、と見かけます。
その中では茶色の遮光瓶の方が光りを通しにくいとされていますが、個人的に青が好きだという理由だけで買いそろえてストックされているので、青を。

戸棚の中にしまって保管するのであれば、かわりません。

ただ、持ち歩き用や、日常遣いの小分けにする場合は、茶色のスポイト付きの遮光瓶に少量を移し替えています。


ストリクトにやろうと想ったら、道具の素材でさえも かなり限られてくるもの。
ただ、「薬草を扱うのに気をつけなくてはいけないのは、何を作るか明確にして摘みにいく事(その命を無駄取りしないこと)、そして否定の感情やそれに対する不安感が最も良くない」と言われた事があり、
そっか、自分の心が心地よいものでいいんだ、と想う様になりました。


皆様、お好きにどうぞ。




もう少し、もう少し。

瓶の中を眺める事は、自分の心を眺める事にも通じる。
そんな風に感じます。



【ニワトコの実のシロップ】

風邪をはじめ、熱でフラフラしている時や、喉の炎症がある時などにチンキの様な強いものを飲んで、余計に体調を崩したことがある経験から、もっとマイルドに、そして煎液を作る体力がない時のためにそのまま美味しく頂けるものも平行して作る様に私はしています。

そういう意味では、シロップはおススメです。

ニワトコに限らず、実を使ったシロップレシピに関しては、私もまだ「これだ!」というのに辿り着いておらず、試行錯誤しています。

理想のトロットロ感にウットリの甘く美味しいシロップ。
いつか「!」となれる時はくるのでしょうか、、、w


んー
まだまだ、修行は続きます。。


ニワトコさん、ありがとう。
私と私の大切な人が、あなたのメディスンを必要とした時に、どうか力をかしてくださいね。


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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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