梅雨入りと、桑の実と。

06 09, 2015


水無月 月齢21

「今日は桑の実のジャムを作ったよ。」

そんなメッセージが森仲間から届いたのは、5月半ば頃でした。

その頃この森の桑の実は、まだ色づいてもいなくて、少し早い美味しい味の知らせに驚き、気を急かされる想いがしました。

ようやく色づいたものの、ここらの山桑は背が高くて手が届かず、、

今年は山を下りたところにタワワになっているマグワを摘みました。



マグワは、ヤマグワよりも粒が大きい。

幼い頃、桑は下校時のオヤツでした。
ドドメと呼ばれ、摘んでは食べ、食べては摘み、、して口の周りをドドメ色に染めたものです。

養蚕が盛んな土地に生まれ育ったため、ヤマグワよりもマグワをよくを摘んで食していました。


ヤマグワの美味しさを知ったのは裏高尾の森に住んでからだったように思います。

ヤマグワは、マグワよりも味が濃くて私はヤマグワが好きになりました。

裏高尾の桑は、山のお猿たちと一緒になって摘んだくらい美味しかったっけ。


けれど、マグワもマグワでジューシーで美味しいし、すぐに必要な分が集まる。


そうそ、それぞれの良さを、ねぇ。





桑の実の果実酒を。

我が家には果実酒や花酒が数えたことないけれど、数える気にならないほどの種類が眠っています。

けれど、その中でも特に想い入れがあるのが、桑の果実酒。


4年前、出張 果実酒barをイベントで出させて頂いた時に、よりすぐりの15種類くらい果実や花酒を並べた中に、桑の果実酒もありました。


その桑のお酒が縁で、今や伴侶となった樹さんに出会うキッカケとなったのでした。

そして3年後に再会したのも、果実酒が縁でした。


伴侶となってからは、一緒に桑の実を摘んではお酒に漬けています。

年が経った時に、この年はあんな事があったねぇ、あの年にはこんな事もあったねぇ、、

と振り返りながらチビチビと頂きたい、

そんな風に密かに楽しみを抱きつつ寝かせています。



お互いの幼い頃の桑の実の味の記憶が、今に繋げてくれたのだから、何だか不思議です。

そんなこんなもあってか、年を重ねるほどに深まり味わいを変える記憶にも似ていて、果実酒や花酒づくりは森事の中のひとつに過ぎないのだけれど、何だか特別好きなものだったりします。





気泡が留まり、
思い出したかのように放たれゆくのを眺めているのが好き。

日に日に色濃くなりゆくドドメ色が好き。

今年も無事に漬けれて良かったな。

瓶を眺める度に、改めて想います。


残りは桑のシロップとジャムを少しずつ作りましょうか。



梅雨入り前の桑摘みには、雨蛙さんもほら。
葉っぱに上手くカモフラージュしていたのでした。



「ヤブさん、梅雨入りしたんですってよ」

黒猫のヤブさんのヒゲが、気持ち下がったように見えた昼下がり。

私の大好きな季節、梅雨が今年もやってきました。


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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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