蛍の季節に。

06 15, 2015


水無月 月齢25

螢便りが届く季節になりました。

満月あたりから、夕暮れ時になると蛍の事が頭をよぎる日々。

まだ真冬の頃にこの山に引っ越してきたのだけれど、
里へと下りた山側に「蛍の里」と看板を見つけてから、この季節をとても楽しみにしていました。



ちらほら、ほらちら。

蛍光色にみえる蛍の光りが闇からボーっと、遠い汽笛が鳴るかのように現れ出し、まるで魂が浮遊するかの様な動きを魅せる。

その光りの余韻が、ウトウトするような線を描いては、消えてゆく。

写真を撮ろうとファインダーを覗くのだけれど、すぐに諦めてしまう。

この限られた時間軸に描かれる心象風景の様な情景を目の前に、我の感覚の集中しどころを息を止めたシャッターに託したくないような、そんな気持ちにさせられるから。


稲が育ち始めた田んぼに、蛙たちの声が響き渡っている。

田の水に月の光りが写り、ほのかな風に撫でられ穏やかな波を伝わす光景が何とも美しい。

私の身体を宇宙にポツンと置き去りにしてくれるかの様な感覚をくれる。


ここに引っ越して初めての梅雨。
蛍は想っていたほど数出会えないでいました。
けれどその美しい里の夜には、それでも十分と想わせる何かがそこにあるのでした。




「蛍クイズ」

【蛍の幼虫は何を食べますか?】

↑その答えがこの写真。


樹さんのポッケから出てきました。

樹さんは、森に行こうが仕事に行こうが、葉っぱだの種だの石ころだのをポッケに潜めてくる(子どもの様な)人なので、いつも洗濯前は要注意なのだけれど、生き物が入っていたのははじめてかしら。

「ねー、これなに?? 食べれる? ねぇ、食べれるの?」と、めざとく見つける黒猫のヤブさん。

(私も捕まえたけど、、田んぼに返したっていうのに。。。と苦笑い。)





それは、新月も近づいてきた今週末のこと。

この山の東に位置する里山美しい地で、以前からblogを通じて知り合った方が、蛍のイベントを開くということを知ったので参加させて頂きました。

私が、空と大地の教室「つきのわぐま」を主催していた時に偶然見つけてくださり、パレット森冒険隊の活動報告を見守ってくださっていたそうで、お会いした事はなかったのだけれど、ずっと繋がってくださっていた方です。

その方は、八郷とよばれる地区で、「やさと森の幼稚園 あおぞら♪」を主催されています。
その活動というのが本当に本当に素晴らしく、子どもたちが日本昔話に出てきそうな美しい里山の畦道を歩いていたりして、活動報告を見る度に泣けるほど美しい。

生まれてからまだ僅か数年しか経っていない子どもたちが、こんな風に世界に触れ、自分たちの足で歩き、笑い、時に泣き、なんてして育っている事を想像するだけで、泣けます。

私が子どもだったら(きっと、子どもでなくてもだけれど)、間違いなく毎日がやってくるのが楽しみだろうなと確信してしまうほど素敵なのです。

そんな「あおぞら」さんの蛍イベントに参加させて頂きました。


集っている方々、みなさん本当に素敵。
そして、子どもたちの素直に可愛い事といったら、、、もう目尻下がりっぱなしでした。

地元農家さんの愛情を感じる美味しさ詰まった野菜たちや、焚き火を囲んで作る捻り棒パン、手作りマシュマロまで!
隅々まで丁寧で、徐々にやってくる闇を待つのも楽しくホクホク気分にさせてくれる。

そんな一時でした。


そこで「蛍クイズ」があり、その内容たるや「へー!」「ほー!」の連続で。
その後、蛍の幼虫が食べるカワニナを実際に見つけに行きました。
蛍クイズをしてくださった野村先生は、暗闇の中でカワニナを手探りする。
ものの5秒くらいで「ほら」と見つけてみせてくださった。

野村先生はこの山のことならこの人に聞け、という存在だとご紹介頂いていたのだけど、その知識の豊富さと情熱にはビックリさせられっぱなしでした。

主催のまゆみ先生の大らかに包み込む様な存在を軸に、野村先生のような方も関わっていらっしゃる森の幼稚園、本当に素晴らしいです。

私が通いたいほどです、本当に。




こらこら、ヤブさん。。



というわけで、カワニナは、我が家の裏庭に水が湧き出ている池に放ちました。

野村先生が教えてくださった、この山にかつていたというヒメホタルの話がよぎります。

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湿度が上がってきたこの森で、夜な夜な蛍を求めて、まだ少し夜遊びが続きそうです。



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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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