ウサギのお話。

06 23, 2015


水無月 月齢6

ある日、野ウサギに出会いました。

里へ向かう途中、山道沿いのクローバーが咲き誇るその場所で。



野ウサギの糞は、すこぶる可愛い。

真ん丸玉コロを指の腹でニヤリと軽く潰したような。

そのコロコロ感。
その草っぽい質と色感。

たまらない。

森の中で見つける糞の中で、No.1の可愛さを誇っていると私は想っている。


春、カタクリの群生を観にいった帰り、山道を少し外れたところで、ウサギの食痕らしきものと糞を見つけました。

「ウサギのフンフン♪」

と歌が衝いて生まれ、唄いながら下山するほどに可愛く嬉しい出会い。

私はウサギさんが好き。
こよなく好き。

この時ばかりは、森の中で一番好きです!!と叫びたいほどに。


けれど、そんな事言ったら、リスたちに悪い。

けれど、そんな事言ったら、猪たちに申し訳がたたない。

けれど、そんな事言ったら、イタチたちに会わせる顔がない。

けれど、そんな事言ったら、テンたちに、、
アナグマたちに、、

あ、鳥だったら、私はエナガさんが本当はダントツトップに、、

けれど、そんな事言ったら、フクロウたちに。。。




あぁ、キリがない。




何故森の生き物たちは皆が皆、あんなにも、あんなにまでも愛おしいほどに可愛いのか。

愛おしい。
愛がおしい。

いやいや、
惜しくないよ、まったくもう。
全てを注いでも足りないくらい。


だから、つい、、、




どこまで近づけるか、ストーキングしてみるのです。


あれ?意外とへっちゃらにクローバー食べてる、、


と思って調子づいて写真なんぞ撮っているから、、、




あぁーん
いかないで~ぇ~



よしよし。。

ウサギさんは、その可愛さとは相反して筋肉隆々。

そこが尚更尊敬に値する。




逃げる、というよりも、
「ほら、こっちおいでよー」とでも言わんばかりに、ヒョコヒョコ進んでは草をたべ、、を繰り返すマイペースなノンビリやさん。

そして、私が追ってくるのを確認しながら、野原から次第に離れ山の奥へと続く方へと、誘うのです。


「えっと、、里へ向かっているところだったの。。ここからは今日はやめておくよ。」


とは言ったものの、中々去りがたく。。。


「あらそう? この先の沢にユキノシタの花が満開だっていうのに。そんじゃば、私はゆきますよ。」

とでも言わんばかりにヒョコヒョコ森の奥に消えてゆく。

ユキノシタかぁ、、そういえばあの花は、ウサギさんを逆さにしたように咲いているなぁ。。。なんてことを考えつつ、その後ろ姿を見送りながら、


あぁ、なんて可愛いんだろう、、、と溜め息ひとつ。

また会えますように、、、と小さな祈りひとつ。




ウサギ、いいよね。
ウサギ、ウサギ。


注:(以前、テンが桜の木の幹に隠れては頭を出し、目が合うと引っ込め隠れる、、を何度も繰り返した時は、
「テン、いいよね。テン、テン。だったし、他の動物とのエピソードも然り、「○○いいよね、○○、○○。」に変換されるだけなのだけど。。。
この時はとりあえず目の前のウサギ。)


その余韻だけで、幸せになれる。
私の内には、そんな幸せエッセンスが沢山注がれている。


どんな時にでも、あの余韻、この余韻が、フワッと蘇って心なでてくれる。


そしてそれは、森にいない時にでも、森を感じさせてくれるのです。


人は人それぞれの、そんな「フワッと」を携えて、今日もまたヒョコっとをひとつ、その先へ。


そして今日もまた、良いお天気です。


、、、と締めくくりたいところなのだけど、このウサギさんへの想いを綴る間もなく、我が家では想いもしないことが起こったのでした。。。


お話は続く。





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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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