「森スティ&キャンプ」【贅沢で優しい夜の時間】

09 04, 2015


長月 月齢20

「森スティ&キャンプ」の初日の夜のことです。

cotoriの森に灯りが灯ります。


子どもたちによる冒険会議の結果、女の子たちはcotoriの家で初日は寝ることに。

男の子たちは、早速cotoriの森奥に皆で張ったティピテントで寝ることに。


3泊あるので、家で寝たり、テントで寝たり、蚊帳で寝たり、森寝(野宿)したり、、とその日によって選択は自由。


女の子たちは、どれも楽しみたい。
男の子たちは、全部森がいい。

どれも叶えてあげましょう。



お風呂を大騒ぎの末に済ませ(笑)、それぞれの寝床へ。


男の子たちは、寝袋やマットを持って森へ、、、

だったはずなのだけど、「ぼく、ヤッパリ家で寝ようかなぁ、、」とひとりが言い出します。

そりゃそうね、だってcotoriの森の入口すらもう見えない闇が目の前に広がっているのだもの。


それを「えー、絶対森の方がいいよ!」ともうひとりが言葉をポーンと軽く放つ。

「でもいいよ。オレ、ひとりでも森で寝るから♪」


いやいや、大人ひとりは側につくけどねw
けれど、その想いは堅く、ワクワク感が伝わってきました。

「んー、、、」と考えている。自問自答がグールグル、なのでしょう。


最終的に「とりあえずティピまで行ってみて、戻って来てもいいんだよ」と言うと、

「ヤッパリ森で寝る!」となる。

グールグルが着地した瞬間。

うんうん、と一緒に森へ。



Tくんが「ライト(ヘッドランプ)が明るすぎて。。」と言いました。

さっきまでは気にならなかったのにね。
でもそれだって小さな光なのだけれどね。


樹さんがキャンドルに火を灯してくれました。



木々の枝に吊らされたキャンドルランプが灯ります。

ティピがボンヤリ浮かび上がります。

私たちはティピの中から、樹さんがキャンドルに、ひとつ、またひとつと火を灯してゆく姿を眺めながら、もう胸の高まりが止まりません。



私たちが目にした光景は、それはそれは美しくて、感嘆の溜め息がこぼれ続けていました。

そしてTくんが言いました。

「ヤッパリこうでなきゃ! こういう優しい灯りがいいよね」


そして私たちは声を合わせて言い合いました。

「これを見れない女の子たちは、とってもとーーっても残念だね、、」

呼んでくる?とも相談したのだけれど、自分たちがキチンと理由があって決めたことだし、明日女の子たちにこの光景を話してあげよう、ということに。



そして男の子ふたりは私に聞くのです。

「焚き火してもいい?小さな焚き火。その後で眠りたいな。」

もうそんなの、Why not!だよ。

そうとなれば、ティピから飛び出しちゃう。




小さな小さな焚き火をひとつ囲んでいます。

「最高だね。もう、最高だよ!」

そう言い合いながら。

小さな焚き火に薪をくべ足すこともせず、これが落ち着いたら寝袋にもぐり込む合図であるかのように焚き火を見つめています。



それはそれは贅沢な時間でした。

森を包む闇が、とても深く、とても大らかに感じられました。



私たちが目にしたものは、何も特別なものではありません。

森がいつものようにそこに在って、深い闇がいつものようにそこに広がっていて。

そこに小さな明かりがともっていて、私たちがお邪魔させてもらっている。ただそれだけのことです。

なのに世界はこんなにも美しいのかと、こんなにも豊かな夜があるのかと、感じてしまうわけで。

それが何故かというと、
皆がここで共に出会えたからなのでしょう。

仲間と共に。
森と共に。





「あぁ、私もこのままここで寝ちゃいたいなぁ、、」

そう言ってはみたものの、

「くぅちゃん、絶対戻ってきて一緒に寝てね!!」という女の子たちとの約束がよぎります。

んーーー、後は樹さんに任せて、男だけの時間にしてあげましょう。


焚き火の熾火が宇宙のようで、何とも眠気を誘っていました。

「おやすみ」
「おやすみ」

夜行性動物たちの気配が近づいては遠のいてゆく夜。

優しい夢を。




家に戻ると女の子たちもスヤスヤだったり、ウトウトだったり、眠りにつこうとしていました。

「おやすみ」

電気を消して、扉を閉めて、音を気にしながら明日の支度を。
今日を想い、明日を感じると、顔の筋肉がすっかりほどけ、とろけちゃう。

それはそれは、幸せな時間。

夜もトップリ更けた頃、ようやく女の子たちの隣に滑り込みました。

皆グッスリ眠っています。


「おやすみなさい。また明日。」




この夜があけると、私たちパレット森冒にとって、決して忘れることのできない冒険が私たちを待ち構えているのですが、、、

それはまた、別のお話で。


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プロフィール

Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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