「森のある暮らしスティ&キャンプ」【山頂を目指して】

09 16, 2015
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長月 月齢2

さてさて、「森のある暮らしスティ&キャンプ」2日目は、森冒険です。

子どもたちによる冒険会議の結果、この森から裏ルートを経由して山頂を歩いて目指すことになりました。
ここは日本百名山の中でも最も低い山と言われていますが、それでも標高877mです。

朝食のカレーうどんでお腹いっぱいに満たし、ハンモックで食休み、、、にならない食後の休憩。

出発前に体力を温存させておこう、、なんて考えない生き物である子どもたちが私は大好きです。

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さぁ、自分たちで作ったお弁当とタオルと水筒と、大きな期待と、ちょびっとの勇気をリュックに詰め込んで出発です。

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正規ルートではなく、cotoriの森からの出発です。

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みんなのベースキャンプである森のリビングを抜けると、、

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道は、獣道だけになります。

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先頭を行く子は、時々振り返り、最後尾を守ってくれている子のペースに合わせています。
どちらも大切な役割を担っているわけです。

それを順番で交代しながら冒険を続けてゆきます。

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いろんな発見をしては「くぅー、みてぇ〜」と私に見せてくれます。
そしてみんなにもシェアしてくれます。

「わぁ、かわいいねぇ!」
みんなで共有すると可愛さが倍増するね。

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さぁ、山道に出たら、ひたすら登って行きます。

この時点で既に、凹んでいる子、張り切っている子、それぞれです。

「子どもたちがそういう時、凹んでいる子をどう励ますのですか?」と以前聞かれた事があります。

私は「頑張ろう!」と励ましません。

「お弁当がものすんごーく美味しくなるね!」くらいは言うかしら。


ただ、自分が歩んで来た道のりの中で出会った物語をする事はあります。



私の父は若かりし頃、登山家でした。
その父が亡くなったのは梅雨が明けて少した頃の事でした。
父の死後、私が一番後悔した事、それは父と登山らしき登山を一度もしなかったことでした。

その夏、偶然にも富士登山に行く事になりました。

父と一緒に登りたかった想いを胸に登った山道。
そこで私は高山病にかかり、途中から自分のペースで歩く事にし、ポケットに入れていた父の写真に触れては、休憩をとっていました。

そうして休んでいた時にあるひとりのご老人に出会いました。

その方との会話の中で、山登りは人生そのもののだと学びました。

それは、父から直接聞けることはなかったけれど、きっと父が何故そこまでして登山に魅力されたのかを、少し垣間見ることが出来たように思えたのでした。



目指すところは果てしなく遠く感じる。
時に雲がかかってどこに向かっているかすらわからなくもなる。

けれど、辛いと感じた時にこそ、時に休むことだって出来るし、時に力を振り絞って自分を試すことも出来る。
途中で道を変えたって良い。新たに向かう先が与えられるにすぎない。

景色が変わって心持ちが変わるこもあれば、変わったと思っても再び同じ事が繰り広げられてゆくように思える事だってあるかもしれない。

ただ、どんな時でも自分の心は自分で決めていて、その選択は常に自分にあるということ。

それでも今ある力を振り絞って、一歩、たった一歩でも、足を前に出す事が出来たら、一歩目指しているところに近づくのだ、ということ。

それは、とてもシンプルな事です。
けれど、とても大切な事に想えたのでした。


その話を本当に必要だと感じる時に、子どもたちに話します。
そして、全て自分の気持ちが決めていることを伝えます。

これは、子どもたちに伝えながらも、私自身が確認しているのだと思います。


だから、私は子どもたちに「頑張れ」と絶対に言いません。
この時点で、子どもたちは十分頑張っているのだから。

誰が先頭、誰が真ん中、誰が後方と、歩く順番を意識的に変えるだけでも、意外とスムーズに流れ出す事もあります。

そして、それぞれのペースを認め合うということが大切なのだと思うのです。
先を行きたがる子も、中々次の一歩が重く出せない子も。

私たちパレット森冒険隊の皆は、声を掛け合って歩いています。

「今、残りのエネルギー何%?」
「カレーうどんパワー、相当効いてるねぇ。」

元気がある子が、面白い話や怖い話をしながら歩いてくれたりもします。

先を行く子たちが後方を待っている時にも、「◯◯ちゃんが追いつけても、すぐに出発しないで、ちゃんとボクたちみたいに休憩時間とってあげてね」とお願いされることも。

「うん、うん。そうだね。そうしようね。」

待っていてもらった子も、「ありがとう」と重い荷物を下ろすかのように、さり気ない言葉をそっと置いたりもします。


そういう姿に触れる度に私は、そんなみんながたまらなく愛しいと感じるのでした。

そうして見えてくる景色の美しさは格別なのでした。

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それでもね、頑張り続ける事が本当に出来なくなって、前にも後ろにも進めなくなるときだってあります。

そういう時や、頑張る目標的な存在が、、、

冒険隊の皆が「Cooクッキー」と呼んでいるものだったりします。

私が作るクッキーを皆はご褒美として、本当に楽しみにしてくれています。
この効果や絶大!!

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冒険の途中でクッキーが登場する時は、特別パワーが必要な時だけ。
「一枚だけね!」といつも決まっているのですが、、、

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「でもさぁ、Cooクッキーって、美味しすぎてもっと食べたくなっちゃって、もっとお腹すいちゃうんだよね。。。」
というクレームが出るのでしたw

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でも、確実にパワーチャージされて、この笑顔。
やっと笑顔が戻ったところで、山の頂上まであと1/3くらい!

ここからは、この山の見所とされるスポットが続き、エンターティメント的に気づくと歩けちゃうのでした。

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「これくらいで7戻りしちゃうなんてさ、、、ベンケイって人、超弱虫だったんだね」

えっと、、、その解釈でよろしいのかしら?w

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「お母さんのお腹の中に戻って、生まれ変われるんだって」
「へ〜、赤ちゃんになっちゃうってことー?」

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と言いながら、、、

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あのぉ、出口そっちじゃないんですけど、、、w

えっと、、、どういう解釈したらいいのかしら?

胎内は、宇宙に繋がっているってことかな!w

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より一層山頂を意識する頃には、すっかり雲の中。

「わぁ〜、今、雲の中を歩いているんだねー!」

雲が流れていきます。
霧のシャワーが涼しくて「ふわぁ〜〜!」ってなっちゃう。

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さぁ、山頂までもう少し。
山頂は目には見えないけれど、確かにそこに在ることが感じられます。

私たちが冒険の末に見たものとは、、、



つづく。


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プロフィール

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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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