「森のある暮らしスティ&キャンプ」【雲の中から見た景色】

09 18, 2015
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長月 月齢4

***つづきの物語***

そうして私たちは、何とか足取りを取り戻して冒険を続けていました。

雲の中を歩くという経験は、パレット冒険隊にとって初めてではないものの、何度経験してもその幻想的な光景に溶けてゆく感覚は新鮮に感じます。

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少し歩いて振り返ると、霧の中から現れる子どもたちの姿がファンタジックに心に写し出されます。

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雲の中で深呼吸しながら歩く山道。
登山初めの湿度の重さが嘘のように軽やかに爽やかに変わっていました。

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山頂までの最後の道のりは、岩場が続きます。
雨で足元が滑る上に、岩ひとつひとつが大き目サイズなのですが、、

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「みて〜」

大変な時にも発見を分かち合うって素晴らしい事だと想いませんか?

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「あ、こっちにも!」

子どもたちのそういうアンテナ感度の良さとそのままにしないところが私は大好きだし、尊敬もしています。

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800mまで来ました!
残り77m!

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あと少し。あと少し。
あの雲の向こうに目指していた頂きがある。

そう想うだけで、残された力が湧いてきます。

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一歩、また一歩。
足を前に出すと頂上に一歩、また一歩近づく。

「ほら一歩近づいた!ほら、また!」と言い合いながら歩いて来たこの道。

最後の最後はもう数m先が見えないほどの雲の中を、私たちは一歩一歩踏みしめるように進んでゆきました。

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「ねぇ、くぅちゃん、、、もう無理だーって思っていたからね、もうすぐ山頂だー!!って想うととっても嬉しい気持ちでいっぱいなのだけど、、、

でもね、もっともっと歩いていきたいって気持ちまで出て来ちゃったんだけど、、、

どうしてかな。残りのパワーはもう本当にちょびっとだけだったはずなのにね、そのちょびっとが膨らんだのかなぁ?」

一緒に歩いていたメンバーの女の子が言いました。


そうね、わかるよ、わかる。その気持ち。

不思議だね。
気持ちって膨らむね。

森がご褒美にちょびっと力を吹き込んでくれたのかもね。

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最後の最後は大きな岩がゴロゴロ。
あと少し!!

さぁ、どんな世界が私たちを待っているのでしょうか!


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到着ーーっ!!!!

「はぁ〜〜〜〜!!!!!」

感無量です。
この表情が全てを語っているでしょう?

登頂おめでとう。
登頂ありがとう。

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「なーんにもみえないね〜」
「え?すっごいみえるじゃん!雲が!!!」
「確かにー!!!」

そう感動できる皆はとっても素敵です。

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息を整えながら雲が流れゆくのを見つめていました。
すると、、、

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雲の切れ目から現れる向こうの山のライン。

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けれど少しすると再び雲に包まれます。

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かと思うと、その全貌が、すーーーっと現れたり。

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雲は、まるで勿体ぶるかのように、
雲は、まるで映画のワンシーンのように、

少しずつ柔らかに里の光景を私たちに見せてくれたのでした。

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山を登り始めの頃、
ここから見渡す限り広がる里の景色と向こうの方まで連なる山々をみんなにもみせてあげたいという欲が私の中にはありました。

それはそれで感動した事でしょう。
けれど、人も少ないこの日に、私たちが目にした雲の流れや、肌で触れた雲の感触は何物にも変えがたい経験だったのではないかとも思うのです。

そう思えたのは、パレット森冒険隊のみんなのおかげ。

やっぱり、今日という日に、みんなで一緒に来れて良かったな。

私は心から強くそう思ったのでした。


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さぁ、やっとやっとのお弁当!

朝出発前にcotoriの家で、自分たちが一生懸命作ったお弁当を広げます。

飯盒で炊いたご飯のお焦げは最高ね。
笹を巻いたオニギリは格別ね。

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Tくんの4つ(?)のオニギリは、リュックの中で1つの平らなおせんべいの様になっていました。

どうしたらそうなるのー?と笑いながらも、頑張った証拠だねって。

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ねぇ、ねぇ、お味は??

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聞くまでもなかったねぇ。

頑張った分、特別に美味しいお弁当だったよね。

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帰り道はロープウェイで雲の中、森の上を空中散歩。

それはそれはとても幻想的な景色が自分たちのすぐ側を流れていました。

あまりにも美しい光景に、言葉なく、ただただ森を眺めている私たちでした。



そうして私たちの思いっきり森冒険は、雲に包まれた豊かな森時間で締めくくられました。



登り初めの時点で気持ちが折れちゃって中々進めなかったのに最後は誰よりも威勢良かったあの子も、

サッカーの練習を休んで来たからその分頑張る!と終止大張り切りでリーダー的に先導してくれていたあの子も、

こんなに沢山歩く森冒険は初めてだったはずなのに意外にも逞しくペースよく歩ききったあの子も、

常に先頭と後方の間を保ちながら皆のペースのバランスをさり気なくとっていてくれたあの子も、

皆が辛くて息が切れちゃって笑顔がなくなってきた時に、息を切らしながらも面白い話や怖い話をして気持ちを前に前にと運んでくれたあの子も、


本当に良く頑張りました。


やれば出来るってこと、自信になったね。
一歩一歩がその先に繋がるってこと、実感出来たね。


子どもたちはいつもそう。
私に出来ない事なんてないって事を教えてくれる大先生。

ありがとうね、みんな。



・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、みんな大きな怪我もなく(私が擦り傷作ったくらい?w)、登頂成功したわけですが、
877mというのが里から見た時に、どのくらいの高さなのか、そして、私たちはどこからどのくらいの距離を登ったのか、がわかるわけです。


というわけで、次の日それを確かめにcotoriの森から里へと下りるのですが、、、

子どもたちの「え!?あれ登ったの??本当に??!!」

という感動は、また別のお話で、、、、



まだまだつづく。



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プロフィール

Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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