「森のある暮らしスティ&キャンプ」【里の夕に。】

10 06, 2015


神無月 月齢22

前回の記事「里の朝に。」の後、草木染めと沢登りで目一杯森遊びを楽しんだ後、
私たちは、いつもより豪華!森の恵みのおやつと一緒に、地球はじめ惑星をオヤツにいただきました。

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惑星チョコレート。
私の姉が見つけてくれたものです。

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このメンバー(というか、パレット森冒険隊のメンバー皆そうですが)の間で、取り合いになって、言い合いやケンカが起こったりしません。
その秘訣ってなんなの?教えてほしい。。。と私はいつも眺めています。

同じ物が欲しい子がいても、一個を分け合わなくてはいけなくて誰かが多めに食べちゃっても、いつもまーるくおさまっています。

聞くと、「え〜、いつも家とか学校では取り合いするよ〜」とのこと。
不思議ねぇ。

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Mちゃん、地球はどんな味?

「あま〜い!」
そりゃそうかw
そしてお天道様を見送りに、山を下りて再び里へ。



8月夏休みの終わり。
あの頃はまだ、稲穂が垂れ始めた頃でした。
トンボと一緒に陽が傾いてゆくのを眺めます。



朝、山にかかっていた雲はもうどこかに消え、山の全貌が更にクッキリと姿を見せてくれていました。

肝心なお天道様は、里に着くか着かないかの時に雲の中に沈み隠れゆきました。
(オヤツで盛り上がりすぎたかしらねぇ、、w)



他愛ない言葉の行き来、
他愛ないじゃれ合い、

そんな他愛なさが、あまりにも自然で、もう何日も何ヶ月もこうして一緒に過ごしているかのようでした。



畦道にゴロン。

空、広いね。



ひとつの空の中に、色んな色、あるね。



ほら、あっちとこっち、そっちとあっち、
違う色、しているね。

だんだん暮れゆく空を眺めながら、次第に言葉少なになってゆきました。



ゴロンして目を開くと、視界全部が空。

地球と背中合わせに、空(宇宙)に包まれる感覚です。


このキャンプ開催にあたって、皆に見せてあげたかったもの、それがこの広い空でした。


私が幼い頃、家のすぐ側に草原斜面があって、よくこの様に夕暮れを眺めたものです。
ここに引っ越してきて、何かどこかとっても懐かしいと感じていたのだけれども、
「そうそう、この空だ!夕暮れ時のこの香りと肌感覚!」とある時気づきました。


時空を超えても変わらない何かを共有するもの。
それが空なのかもしれません。



blogという物を始めて、実はこの「泡沫の日々」というblogは3つ目です。
それ以前のblogは既に閉鎖していますが、かれこれ10年以上森の事、自然の事、子どもたちの事などを綴ってきました。

その中で、私は普段から想ったり考えていても言葉にしないことがあります。

例えばそれは、こんなこと。

(今日は初めて綴ります。ドキドキします。)


写真ではやっぱり伝えられない事ってあります。
例えばこの日の空も、本当に心を優しくもぐわんと揺さぶられるほどでした。


けれどこの空も、かつてミサイルや爆弾がビュンビュン飛んでいたり、汚されたりしたこともあったでしょう。
その時も、空そのものは淡々と美しく、人々の悲しみを包んできたことでしょう。

私たちはそんな空を知らずに育ったけれど、

この子たちが大人になっても今と変わらず、
この空に飛び交うものが、鳥たちであったり、
例え人の手によって作られた物であったとしても、眺めていてどこか微笑ましく夢のあるものであってほしいと願うのです。


この子たちが大きくなった時、私は生きているかすらわからないけれど、
大人になった皆に聞いてみたいです。

「その空は、あの時の空と同じく在りますか? 
見上げたその空を流れるもの、流れ星ではない何かに、怖くて泣いている人、いませんか?」

「そしてあの時あの空の先で、怖くて泣いていた人たちの涙は、優しく渇きましたか?」



その願いだけは、何があっても変わってほしくないと願うのです。

きっと誰もがそう想っていると想います。


けれど、時々わからなくなる時もあります。

私の場合、言葉にしてしまうと余計わからなくなります。
だから私は、ただ空を見つめます。





私はこの時、子どもたちと一緒に夕焼けに染まってゆく空を見ながらそんな事を考えていたわけでは勿論ありません。
ただただその美しさを子どもたちと一緒に眺めていただけです。

けれど、その美しくも優しい感覚は私の中に夕焼けと共に染められ、忘れることができません。
だからこそ、ふと想う時に余計に強く願うのかもしれません。


言葉ではなく、染まりくるものたちを、
そっと、
ジンワリと、
子どもたちと一緒に味わいたい。

そう想うが所以です。




小さな飛行機雲ひとつ。

「改めて思うんだけど、、空の中に人がいるって不思議だねぇ」って誰かが言いました。

そういうちょっとした「改めて想う」事が、こういう体験から生まれることが、何だか大切なことのように想えるのでした。





さてさて、話は戻ります。
(つい長くなってごめんなさい。書慣れないとこれです。)

空を眺めていたかと想うと走り出す子どもたち。
それが子どもという生き物です。

けれど、その先頭を切って遠くにいってしまっているのは、、、

やはり樹さんですw

子どもたちは樹さんがまたいなくなっていることに気づいて追いかけ、樹さんワールドへ。。。w



小さな祠のようなものがあります。
子どもたちは自然と手を合わせているのでした。



Yちゃんのお祈りはとても丁寧で。

するとほら、月が輝き始めました。



「よーし!誰が一番星を先に見つけられるかな〜」

急に始まったゲームは、
「ちょっとしたいいもの」をかけて真剣ですw



「視界をね、広ーくすると見つけやすいかもよ〜」

視界と感覚を広げたワイドアングルヴィジョンを練習して、
それで星をみると、流れ星もみつけやすいんだよね、、とかいいつつ、使ったり使わなかったり。

それで良いのだと想います。





お月さんには見えているのかな、一番星。
月の光りがコロコロ笑って見えるよ。











「あ!あった!」

と声が上がっても、皆が確認出来ないと「はい、だめ〜!」と却下されてしまいますw

私もTくんも、Kくんも、別々の流れ星を見たのに、

「皆が見てないから、だめ〜w」って。

「なんだよーっ」ってちょっとガッカリするけれど、

「でもね、でもね、流れ星みたんだよ!ガッカリじゃないじゃん!」と励ましますw

となると、その流れ星がどこをどう流れてどのくらいの長さのシッポだったかを説明し合って情報交換。

そんな一番星みつけゲームも、だんだんと闇に包まれ始めてゆきます。。。






「急に曇っちゃったんじゃない?」
「んー、この時間帯に雲が出たら、空がねもっとこう、、、、」

と説明しようとした時です、、



「あ!!!一番星!!!!」

TくんとKくんが同時に叫びました。



「どこどこ!?!?」
「ほらあそこ!」
「あ!ホントだ!!!!!」



「え〜、どこ〜?わかんなーーい。。。」
「ほら、この指の先を追ってみて!」

「んーーーー、、、、あ!ホントだ!一番星!!!」




朝と同様、毎日誰にも平等に夕と夜がプレゼントされます。
けれど、同じ日、同じ時を、この空を介してどう過ごしているかはそれぞれです。

そんな中、私たちはこの日の暮れなずむ時を、こんなにも豊かに受け取る事ができたということは、
この子たちのことを「今頃どうしているかな、、」と想ってはお迎えの時を待ってくれているお家の方々、そしていつもこの活動を見守ってくださっている皆さんに、実に豊かな心持ちでお伝えしたいことのひとつです。

パパさん、ママさん、みなさん、
私たち、こんな風に過ごしていましたよ。



。。。。。。。。。。。。。。。。



こうして、私たちパレット森冒険隊の「森のある暮らしスティ&キャンプ」の最後の夜がやってきました。

「あーでも私、流れ星見れなかったな、、、」女の子が言いながら、cotoriの森に戻って焚き火de夕ご飯を作ろうと歩き始めた時です、、、


「あれ?! あの星、動いてない???!!!」

東の山に向かって、大きな光りがおちてゆきます。

「わぁ!大サービスだねぇ!!」

誰からともなく私たちは皆揃って手を合わせ、お願いごとを唱えます。

流れ星は妙にゆっくりで、いくつもいくつもお願いができました。。。

「お母さんが生きていますように!×3」
「くぅちゃんが大分に行けますように!×3」を叫ぶMちゃん。

お母さんは明日お迎えに来てくれるよ、Mちゃん。
でも何で私の大分行きの事言うんだ?と想ったら、、
「大分って、山羊さんを飼いやすいらしくて、一度みに行ってみたいんだよね〜」と話していたのを覚えてくれていたのねw

自分の事よりも人の事を星に願えるMちゃん。
優しいね。可愛いね。
ありがとね。



そしてこの謎の光りの正体なのですが、、、

樹さんが気になることがあると調べてくれたところ、、、

な、なんと、油井亀美也宇宙飛行士が乗ったISS(国際宇宙ステーション)であったことが判明!

丁度その話を里に下りる前のオヤツ時に、私たちは「惑星」を食べながらしていたところでした!!

みんなで大感動!!


なのだけれど、、、

「え?じゃぁ、願い事は、、、」

ん、叶う、叶う、きっと叶っちゃうよ!w
だって、流れ星見れるよりも貴重だよ!

ということで、感動の渦を、笑いのオチで締めくくる。

パパさん、ママさん、そしていつも見守ってくださっている皆さん、
これこそ、パレット森冒険隊らしき「里の夕。」の正しい締めくくりだと想いませんか?w



そうしてこの後、私たちはcotoriの森へ戻り、この森で最後の夜を焚き火を囲んで丁寧に過ごしたのでした。

このキャンプの思い出をひとりひとりが語ってくれたのですが、
その焚き火を前に、私たちが時間が過ぎるのを忘れて語り合った事については、とてもとても深い内容で、答えなんてきっとない事だったりもして。。。

またいつか、お話し出来たらと想います。



そして、この物語は次の日、つまりキャンプ最終日、お迎えまでの時間に続きます。
いよいよラスト!(かな?)


つづく。


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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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