草木染め毛糸玉の正しい使い道。

03 08, 2016


弥生 月齢28

ヤブです。
黒猫です。
studio yabu支配人です。

同居人のくぅさんは、何だか家を開けることが増えてエッセイを落ち着いて書くことが出来ないご様子。

気づけば「夫婦喧嘩に効く薬草」についての記事で滞っているのよね。

わたし、知ってる。

夕べ樹さんが「とっくに仲直りしてるのに、いつまでも喧嘩で止まってるのは困るから更新してもらわないと」と嘆いていたの。


というわけで、今日は、わたしが代筆いたしましょう。

くぅさんはすっかり忘れていらっしゃる青い毛糸のお話をひとつ。




あれは、秋口の事。

くぅさんは森から青くて美しい実を摘んで帰ってきて、鍋でクツクツしていたわよねぇ。

そのことは、以前ちゃんと記事にしてたっけ↓
「青い冬支度。」

わたしは、ヒゲが逆立つほどの臭さにまいっちゃったので、森に避難してみたりしたのだけれど、、、


次の日、
くぅさんが青く染まり乾いた毛糸を手にニヤニヤ近寄って来て、人(猫ですけど)の顔見てケラケラ笑っているのよ。

「ボブの青鬼ねっ」ってヒーヒー言っちゃって。

何だかわからないけれど、ちょっとムッとしてみたりして。


くぅさんはお構いなしに毛糸玉にしようとグルグル巻き始めました。



ムッとはしてみたものの、、、

糸、、、?

わたし、糸をみるとつい、、、



あっ・・・



あぁ・・・



いやーーーーん♪



「あら? わたし、なにやってるんだろ」

すぐ我に返るの。
だって、猫ですから。


くぅさんは「もう少しだから邪魔しないでください、ヤブさん」
と言って毛玉グルグルグルグル・・・

それを見ていると、わたしの喉も勝手にグルグルグルグル・・・


ふたりグルグルは危険ですってば。
グルグル加速の方程式ですってば。




「あっ」



だから、、言ったのに、、、



えっと、、、、



(しばし見つめ合うふたり(ひとりと一匹))。



繋がっていたものが切れた時。
その修復は、案外容易く。

繋がっていると思おうとしていたものが切れた時。
その修復は、それを繋ぎ直したいと思うほどのものなのかどうかが問われるわけで。


くぅさんは、絡んだ糸をあれこれ繕ってほどこうとしないところがあってね。
絡まりだしているのがわかっているのに、自分にとってこれは大切なものなのよって、
手を離せなかったりするの。

全く、いい歳して。
オモチャとられた子どもじゃあるまいしねぇ。


でもって悪気はなくグイグイこられるから、
グーの音も出ないし、グーの手も出なくて、
強引に引っ張られちゃって、こんがらがったままのダマになっちゃうだけなの。

気づけば固くほどけないダマだけが残されていて、
「はてさて、どうしたことか、、、」って苦虫を噛む事がよくあるのよね。

そういう人っているわよね。
本当、不器用な人。

はじめから一糸ひいとけばいいのに。
第一、本当に大切なものって、たとえ手放したとしたって自分の在り方次第では必ず返ってくるものだし。
第二、物質的な話じゃなくて、それは決して自分の内からなくなりはしないのに。



けれど、この秋から冬にかけて、くぅさんは引っ張り返す事をせずに「このままでは糸が切れてしまいますよ」って言えるようになって、
そしてすっと切れたものを眺める事を学んだ模様。

その見極めも少しずつ学んだご様子。

40目前にしてようやくよ。
ふーーーぅ。


575A0156.jpg


だからほらね、
切れた毛糸だって、ちょちょいっと結び目を作ったわ。

何事もなかったかのように、再びグルグルグルグル。

それでいいのよ。
自分のペースでグルグルしなさいな。

(わたしがひっぱっといて何なんだけれど)



こうして草木染めした毛糸玉がコロコロ。
色の違いにウットリしたものの、
野草たちを少しずつ頂いて染めたものだから、量は僅かねぇ。
作れるものも限られてくるわねぇ。

と思っていたら、一冊の本を買ってきた くぅさん。

く、靴下、、、
足先冷えるのに森でフラフラしてるものねぇ。。。

にしても、くぅさん、、、

「編み物出来るの?」とわたし。
「中学校の家庭科でやったよ。」とくぅさん。 
「何十年前の話よ」
「失礼な。30年はモニョモニョ、、、」
「ごまかさなくていいわよ」
「だから本買ったの」
「縫い物だって、真っ直ぐ縫うだけの、雑巾かカーテンしか縫えないじゃない」
「え、靴下だって、、」

「かかとがっ!」
声をハモらせ、毛糸玉コロがる。




というわけで、
未だにくぅさんの部屋には4つの毛糸玉が置かれているわけ。

靴下にしなくったって、
ちょこっと何か贈る包みを縛ったり、使い道は色々あるしね。

けれど目下、
写真現像してたり、何やら書き事してる時に、気を引きたかったら、毛糸玉コロりと棚から落とせば、
くぅさんは「もーーぉ、やぶさーーーん」って振り向いてくれるわけ。

この冬、毛糸玉たちは靴下にはならなかったけれど、
くぅさん呼び鈴代わりの役目を全うしてくれているわ。



何はともあれ、
良い色。
まんまるは幸せね。


そろそろ くぅさんがストーヴを見つめて終うことを考え始める季節。

「花寒」っていう言葉に、毎年後悔しているのに、
本当に学ばない人ねぇ。


春はゆったりと、
うつらうつらと移ろいゆきます。


うつら、、うつらと、、、

ぐーすかぴーーー


(春眠暁を覚えzzzzzzz)

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Coo

Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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