今年の記念日に。

11 24, 2015


霜月 月齢12

私たちが住むこの山の尾根を渡り東側の里に下りる途中、ちょっと秘密にしておきたいような素敵な場所があります。

山の中にヒッソリと佇む山小屋とツリーハウス。
知る人ぞ知る、な場所で、週末完全予約制のカフェ「森羅荘」。
ご主人さんの想いが詰まった空間です。


先日、この辺りに詳しく、これまたウットリするほど素敵な山小屋に住むNさんに、山の東に広がる土地を案内して頂き、素敵な場所や人々を次々に紹介して頂きました。

ここもそのうちのひとつです。

「近々またゆっくり来ます。必ず。」

そして一昨日、早速お邪魔させて頂きました。

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とあるお祭りで、ご主人が作る野菜カレーに一目惚れならぬ「一味惚れ」したという樹さん。
その話をよくよく聞かされていましたが、
「なるほど!これは!」でした。

カレーのトッピングに、と出されたのはムカゴのバターソテー。
大きな粒にもだけれども、その美味しさに感動でした。
これは真似させて頂きましょう。

柿の甘味がホンワリな、パンプディング。
アツアツフワフワ。
程よい甘さで嬉しくて小躍りしちゃう美味しさでした。



「残りのデザートは珈琲と一緒に、ツリーハウスでゆっくり召し上がりますか?」

ツリーハウスの方も暖炉で暖かくおもてなしが用意されていました。

こじんまりとした心地の良い空間。
窓から見える景色に流れてゆく焚き火の煙。
ハラリハラリと落葉する森。
時々薪の弾ける音。

こんな贅沢な空間を貸し切りできるだなんて。





この日、11月22日は、私たち夫婦にとって、ちょっと意味のある日でした。

5年前出会った日であり、結婚記念日でもあります。

だからといって何を語り合うわけでもなく、言葉なくただ同じ空間を慈しむ時間が流れていました。

夫婦というものをはじめて、まだ一年の私たち。

感覚的には、「一年早かったね」というよりも「一年しかたっていないのね」という感じがするほど、次から次に何かが押し寄せ、私たちは一体何を試されているのだろう、、、と感じずにはいられない一年でした。


けれど、今こうして夫婦仲良く笑っていられるのは、自分たちが手放して良いものが何なのか、本当に大切にしたいものが何なのかを、それらの体験をもって明確にできたからなのだと想うのです。


だからこそ、そんな今は、去年の今日よりも幸せだと心から想えるのでした。





それまで黙っていた樹さんが、改まって言葉を発しました。


「こんなケッタイな者と一年続いた事を、褒めてあげましょう。」

「ありがとうございます。」



そして再びそれぞれの慈しみ方が流れゆくのでした。









このちょっと変わったカフェのご主人もですが、
Nさんの山小屋をはじめ、ご紹介いただいた方々皆さんが揃いも揃って、家やギャラリー、農場などなど、、、をセルフビルドで建てられている方ばかりでした。

家を自分の手で建てるということが、まるで当たり前のような人たちが揃っていることの驚きと感動。


「その当時はお金がなかったから」という言葉を皆さんおっしゃっていました。

動ける身体があって、惚れ込んだ土地と人々との出逢いがあって、なのですね。



「強く想い描けば叶うよ」


そんな言葉から、その響きの重みと誠実さを感じる人たちがこの地にはいます。

そんなマンパワー溢れるこの地では、イキイキとしている方々にばかり出会います。

実はこの村、驚きの長寿の村でもあるそうで。
その秘密は、きっと、人をイキイキと生かす事に寛容な土地柄がある所以もあるのでしょうね。


「とりあえずまた一年、夫婦で頑張ってゆけそう。」

そんな風に想える素敵な記念日になりました。


近くにこんなにも素敵な場所がある幸せ。

今度は作業のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

私たちすっかりこの場所とここのご主人さんのファンです。

この出逢いに心からありがとうを。





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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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