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小さきものの中にも、大いなるものの中にも。

02 09, 2016
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如月 月齢0.5

冷え込んだ朝。
猫ジャラシから溶け出す雫が光を集めていた。

地面に横たわったその穂に、何を重ねるでも、何を想うでもなく、
ただ目が離せずにいる。

そんな朝。


そんな朝だから、

その小さき友を、
猫ジャラシと呼ぶべきか、
エノコロ草と呼ぶべきか。

悩むところ。

エノコロ草
狗尾草
犬のしっぽの草


猫は何故、自分の喉を鳴らしグルグルウットリ喜ぶのか。
犬は何故、自分の尻尾を追いまわしグルグルハーハー喜ぶのか。


猫をじゃらすか、
犬の尾にじゃらされるか、


はてさて、
今日の私はどちらだろう。

グルグルグルグル。



そんな風に朝がはじまり、「行って来ます。」


そしてそんな朝は、
山を降りる道沿いに続く木々のアーチが、いつもよりも少しだけ、ほんの少しだけ高く踵を上げ、互いに繋いだ掌を緩め、指先まで撫で摺り、身体を先っちょの先ギリギリまで伸ばしてくれているかのようだった。

そこから斜めに降り注ぐ光の粒が朝靄に揺らいでいた。


そんな風に、小さきものの中にも、大いなるものの中にも平等に美しい光の朝だった。


何でもない朝が、最も美しい。


私はそう想う。


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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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