太陽の力を食す梅雨。

07 13, 2016
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文月 月齢8

梅雨の花、紫陽花。

その瑞々しい美しさが際立ち、
毒草であるということは、あまり知られていないかもしれない。


今年、この辺りでは梅雨らしい雨が少なく、
梅雨好きな私としてはちょっと残念。

ジメジメという響きが何となく好まれず、
カラっとしたものが恋しくなる。

そんな季節。

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少し前のこと。
葉つきの人参が届いた。
葉が嬉しい。

さて、どう調理してあげようか。


ふと、梅雨に入った頃、香川に移住した友人が、一冊の手帳をブログで紹介していたのを思い出した。

彼は古民家を改築し、翻訳や作家活動をしながら、自然農で自給自足をしている。


「和暦日々是好日」という一冊。


日記を記せるスペースに添えて、
月の満ち欠けや暦のこと、
そして、その時々の風物や俳句などが記されている。

私も購入し、日記として使ってもいるが、読本としても興味深い。


その中で、友人も紹介していたけれど、
梅雨時に乾物を食べる風習があったと書かれている。

その理由というのが、
乾物は夏を迎えると劣化してしまうので、梅雨の間に食べ切り、新しく作り入れ替えるというのもあるのだが、
太陽の力をかりて作られる乾物類は、日照不足で低下しがちな新陳代謝を高める効果があるという。

ふむふむ、なるほど。

太陽の力を食することで、体内に取り込む。
理にかなっている気がする。

細胞が晴れ渡る。
そんな感じだろうか。


確かに、
雨の日は内省には良いと感じるが、
日照時間が短くなると、人は考え込み過ぎたり、鬱々しがちだともいう。

気温、湿度的にも、体調に影響が出やすい時期でもある。

私は梅雨好きにも関わらず、梅雨には毎年体調を崩す。
これは乾物様のお世話になるか、と思ったのだった。

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田舎暮らしというのは、野菜をお裾わけして頂く事が多い。
我が家は今年、大根を同時期に沢山頂いた。

食べ切れないので、干して保存していた。


乾物、その1。
切り干し大根。

ゆっくり。
じっくり。
もどす。

レコードは、Tom Waits "Small Change" を。

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乾物、その2。
干し椎茸。

徳島の義母が送ってくれたものを。
待つ事、ウトウト、、、zzz

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切り干し大根、干し椎茸の、戻し汁。
ぐっと味に深みを出す隠し味。

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乾物、その3。
鷹の爪。

この山を東側に降りた里山で、セルフビルドされた素敵すぎる山小屋に住んでらっしゃるNさんからの頂きもの。
鷹の爪は飾っても可愛く、大人な味アクセントの代表選手。

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全て炒め煮含める。
調味料は極シンプルに。

人参の葉を最後にハラリと。

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作り置きの一品の出来上がり。

ビックリするほど素材の味が濃い。

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さてはて。
人参の葉がまだある。

あ、そうだ。と、

乾物、その4。
ドライトマト。

去年の夏、我が「猫の額菜園」で収穫したものを、勿体ぶってドライにしたものの。

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油揚げと一緒にオリーブオイルで炒めた。
濃縮されたトマトの旨味で十分頂けるので、味付けは気持ち程度の塩のみ。

ドライトマトの酸味と、後からくる甘味、
そして油揚げのコク、
人参の葉のほろ苦さ。

簡単美味しいって肝心だ。

そして、ほぼ頂き物で彩られる食卓に、沢山の感謝を。


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こうして、作り置き2品の出来上がり。
冷めても美味しく、次の日のお弁当にも。

「これ、美味しいねぇ」
「元気でるねぇ」

結論。

「今年は沢山乾物作って」

えぇ、もちろん、そうしましょう。
来年の梅雨までもつかは不明だけれど、、、

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美味しく、ご馳走様でした。

あら、紫陽花も、ほら。

紫陽花を毒としないものもいるようで。

美味しく、ご馳走でしたか。



そろそろ、紫陽花の季節も終わりに近づき、
梅雨の楽しみももう少し。


私も、大好きな梅雨を満喫しよう。

そう、私は思っている。




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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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