赤紫蘇畑とシロップ作りと。

08 01, 2017
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葉月 月齢9

6月の末頃から、山に囲まれた平らな里に、赤紫蘇の絨毯が広がる。大原の緑豊かな景色に、赤紫蘇の深い色が際立ち目を引く。大原の特産でもある赤紫蘇。美しい光景である。

それは、7月のはじめのこと。

朝市に寄る前に少し散歩をしていた。いつもの如く、私は写真を撮り始めるとあまり動かず地面に突っ伏している。いつもの如く、夫は景色の向こうに豆粒ほどの大きさで景色に溶け込んでいる。

いつもの休日だった。

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ふら〜、っとあっちにいって、ふら〜っと戻ってくる。何を求めるでもなく。何をするでもなく。その深い意味のない行動をカメラ越しに追うのが私の趣味でもある。

が、この日は戻ってくる姿に、いつもにない何かがあるのに気づく。
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まるで、この景色を相手に指揮しているかのようだ。

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ご機嫌である。

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ご機嫌なのは私も同じ。というのも、里の駅の市では、つきたてのお餅が出来上がる時間が近づいていたのだ。イソイソと市に向かう。お餅を頬張り、野菜を選びにゆく。大原の農家「音吹畑」さんの野菜が売り切れていないことに一安心。レジに並ぶとその横で、枝付きの赤紫蘇がボワッと大きな束で売られている。

「折角だから、久しぶりに作りましょうかね」

新聞紙にくるんだ赤紫蘇の株は、まるで大きな花束の様で、何だか妙に心ウキウキ。(あら、私も女性らしいじゃないのん)と思うのだけれど、食と直結しているゆえのウキウキが8割り強であることは言うまでもない。


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というわけで、赤紫蘇シロップを。この色にキュンとする。(あら、私も女性らしいじゃないのん)と思うけれど、、、以下同文。

赤紫蘇作りで面白いのは、煮出していくと濁った茶色の液になるのだが、そこに酸(クエン酸を使うらしいが、私はレモン汁)を加える途端に、ふわーーっとこの鮮やかな赤ピンク色になるところだ。その瞬間は、まるで魔法使いにでもなったかのようで、ニシシとなる。

赤紫蘇の栄養は実に沢山あるけれど、効能として抗酸化作用に優れていて、疲労回復だけでなく、夏風邪予防やシミ予防にまでなると言われている。食欲増進、整腸作用もあり、つまり、真夏のドリンクとしてもってこいなわけだ。

シロップの濃度を濃いめにつくると、発酵することなく保存が長く効く。多く作った場合、冷凍してしまえば良い。

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気泡の入ったグラスに氷を入れ、シロップを注ぐと、夢心地になる。
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といいつつ、実は今回失敗したのである。目分量を良い事に、保存が効いた方がいいから、、と砂糖を入れ過ぎたのだ。
水やソーダで割っても甘すぎたとしても、ガッカリせずに。レモン汁などを入れると爽やかに美味しく頂ける。

我が家は、義母にもらった柚子酢(酢といっても、酢は入っておらず、柚子の原液)が救世主となった。レモンよりも更にサッパリ。実に美味しい。柚子酢を注いだ時の赤とクリーム色の2層がまた美しい。


にしても、毎日暑い日が続きます。ヤブさんは何かにつけて、私の視界の先の方でデローーーン。毛皮だものね。お気の毒に、、、と思ってピントを移すと、、、
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何なの、そのポーズは。
ヤブさんは赤紫蘇ジュースなしでも、京都の暑さも平気そうです。

そうこうしていたら、あと2杯分のシロップを残すのみに。先週末、通りすがりに未だ赤紫蘇畑健在を見かけたので、あと一回はシロップ作ろうと思っている。


蝉とヒグラシの大合唱が心に響く。そんな京都の夏の夕に。
皆様、暑中お見舞い申し上げます。






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森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれなど。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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