枯花美、玉紫陽花。

01 27, 2012
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睦月 月齢3


その昔、私が庭師になりたての頃、私にガーデニングや薬草の事を教えてくれたメレニーが言いました。

「アジサイは、Dead Headingしないで、そのままを残してあげて」

Dead Headingとは、花咲を良くするために、花が枯れると剪定を施す事を言います。
メレニーは紫陽花に限らず、枯れた形も美しいものを、Winter Interestsとして残す事を誰よりも大切にしている庭師さんでした。

冬が来て、花少なになった庭で、カラカラカラと軽快な乾いた音をたて揺れる花たち。
何とも好きでした。そして、今も好きです。

宿根や多年草に関していうと、葉っぱまで完全に枯れるまで残す事で、光合成により根や球根により多くの栄養を蓄えさせれると言います。完全に枯れた後、刈られたものはコンポストにされ、再び土に還り、再び植物へと循環するのです。

「放っておく」のではなく、「そっとしておく」とでもいいましょうか。
「手入れが行き届いていない庭」ではなく、「そのままを慈しむ庭」なのだと感じられます。

「花は、咲いている時も美しいけれど、咲き終えた姿も、実に美しい」私はそんなことを冬の庭で深く感じました。

当時、何故かJapan Yearだったロンドン。そうした庭師の経験を経て、フラワーショーで世界的に有名なチェルシーにて、事の流れでガーデンデザイナーの道を進みましたが、私がデザインする庭には、Winter Interestsを楽しめる植物を必ず配置したものです。

「四季折々の美しさを楽しむ庭」というものが、四季ある国から来た日本人のデザインらしいとよく言われましたが、それも確かに少しはあるのかもしれないけれど、あの庭で庭師の先輩たちから学んだ部分が大半を占めていると今でも思っています。

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Hydrangea involucrata
玉紫陽花。

ユキノシタ科というのが、チョビッと驚き。
民間療法としては、花を乾燥させ、風邪や咳、解熱に用いられてきました。

近年になって、紫陽花に有毒成分が発見されたようですが・・・個人的におかしくなった事はありませんが・・・


自然界では、人の手をかりずとも、こうあるものです。森は今、Winter Interests盛りです。


ほらね?
冬の姿、ステキでしょう?

あぁ、何ともかんとも・・・愛さずにはいられません。
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Author:Coo
森のある暮らしを綴ったフォトエッセイ。 裏高尾、筑波山を経て、現在 京都・比叡山にて。 夫の樹さん、黒猫のヤブさんと私Cooこと久弥子、ふたりと1匹、森暮らし。 森の事、野草や薬草のこと、森料理、日々のあれこれ、など。 森の風があなたのもとにも届きます様に。

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